BIGLOBE LTE・3Gがついに格安SIM・格安スマホに本気を出したか?速度とキャンペーンが一気に向上

cbcp

今までこのサイトにおいて、BIGLOBEが運営するMVNO(仮想移動体通信事業者)である「BIGLOBE LTE・3G」のサービスを特段にオススメする機会というのはほとんどありませんでした。

その理由は他社のMVNOに比べても速度が遅かったからです。それもこの速度の遅さというのが長い間放置されていた印象があります。特にIIJmioが4月に仕掛けた値下げ競争に乗っかってしまったことで、速度の劣化というのもは目立ってきた印象があります。

過去のBIGLOBE LTE・3Gのメリットは、安くて大容量・速度はちょい遅いという格安SIMでした。980円でIIJmioが500MBしか高速通信量を提供していなかった時代に、1GBもの高速通信量で契約できるようにしており、SH90BやG2 miniといったスマホとセットに格安SIMを売る今で言うところの「格安スマホ」を「BIGLOBEのうれスマ」として販売する先見性も持ち合わせていました。

こうしたメリットや先見性というのが、IIJmioの価格競争や新興のMVNO、それに多くのSIMフリースマホが出てきたこの過渡期において完全に埋もれてしまい、他社が速度やサービスの充実、多様なSIMフリースマホとのセット販売を続ける中で、BIGLOBE LTE・3Gは速度も良くなくサービスも揃わず、スマホセットに至ってはラインナップを追加することなく型落ちになったLG G2 miniをずっと販売し続けるやる気のなさを見せ続けていました。

イオンスマホからの提携もせっかく日本通信から奪ったのにIIJmioに更に奪われるなど、つい最近までのBIGLOBE LTE・3Gのサービスは質の悪さに加えて「売る気のなさ」というのが目立った格安SIMでした。

状況が一変、速度改善に加えてサービス・端末の追加を立て続けに

こんな企業姿勢ということもあって、MVNOを比較してオススメする時にはこのBIGLOBE LTE・3Gというのはほとんど名前を出してきませんでした。むしろ悪い例えとして名を挙げていたことのほうが多かったでしょう。

そのBIGLOBE LTE・3Gですが、なんと8月の終わりごろからこの9月の上旬にかけて、かなり大規模にMVNO事業の整備・拡充を行ってきました。どうやら長らく放置してきたこの格安SIMの運営について、ようやく本腰を上げて取り組もうとしているようです。その新たに始まったサービスや速度の改善、スマホのキャッシュバックキャンペーンなどについて詳しく解説してみようと思います。

スポンサードリンク

速度が向上、大規模な帯域増枠

BIGLOBE LTE・3G最大のネックとなっていたのは、その回線速度の遅さです。BIGLOBEの過去の状態としては容量が多いものの速度はイマイチ、という速度であり、プランやデータ通信量を重視する人に向いていた回線という位置づけでした。それでも昔は最低限の使いやすさのある速度は出ていました(更に遡ると、過去に一度BIGLOBEは3G通信のMVNO格安SIMで、速度が遅すぎてクレームの嵐を受けたことも歴史として伝えておきます)。ところがIIJmioが勢いを増してきて格安SIMを扱うMVNOが増えていく中で、BIGLOBE LTE・3Gはプランの見栄えを良くした代償としてなのか、速度が大幅に下がるという失速状態に陥りました。

この状態はもう半年以上にもおよび、速度がMVNOの選択に重要な局面となってきている昨今では到底オススメできない格安SIMになってしまいました。

ところがです。BIGLOBEでは8月28日に公式サイト上で設備増強を行ったと発表しています。これがどうやらかつてないほどに功を奏したらしく、その通信帯域の増強以降の速度が見違えるほど速くなりました。以下に実際に計測してみた速度を載せています。

biglobe9gatu

これはUQ mobileやFREETELのような高速格安SIMの速度ではないですよ?増強後のBIGLOBE LTE・3Gの速度です。お昼に1Mbpsを下回らず、混雑が激しい時間帯でもそこそこの速度を維持、全体的に0.いくつMbpsなんていう速度を出すことはありませんでした。

いきなりこれだけの通信速度まで改善してきたのは驚きです。これまで放置されてきた低速状態が見事に払拭されています。

今までの低速放置を考えると単純には褒められないものの、これまでやる気が見られなかった姿勢とは異なる部分を感じさせる結果になっています。

 

サービス「シェア機能」を追加

今回の帯域増強がただの気まぐれなのか、それとも本格的に格安SIM市場でトップを狙うための布石なのか、この点については恐らく後者であることが予想されます。というのもこの通信帯域の増強に伴ってサービス面の向上や機能の追加など「勝負」の施策が始まっているからです。

その内の一つが「シェア機能」です。これは6GBのデータ通信量がある「ライトSプラン」もしくは「12GBプラン」のいずれかに加入している場合、代表回線を含めて最大5回線(6GBプランだと3回線)までSIMカードを追加してこのデータ通信量をシェア出来るというものです。シェアは音声回線によるシェアとなり、追加費用は900円のみです。900円を支払うことで、音声通話と代表回線で契約しているデータ通信量をシェアという形・追加料金なしに利用できます。docomoのカケホーダイのようにシェアオプションみたいな追加料金なしの900円だけでシェア出来る機能です。

これは今現在キャリアのシェアプランに便利さを感じている一方、カケホーダイ=通話定額プランを全員があまり必要としていないという人に魅力的な機能です。通話料は使った分だけかかりますが、その分基本料も安く、シェアするための費用も安いというdocomoのプランを更に安く使えるようにした機能ということになります。

通話料が心配という場合も、BIGLOBE電話というプレフィックス通話アプリがあるため、これを利用することで最大50%まで通話料を削減することが出来るため、それを使っていけばカケホーダイよりも安く毎月のスマホ代を家族全員でシェアすることが出来ることでしょう。

 

1時間の通話定額オプションも

普段それほど電話しない人でも通話料はBIGLOBE電話アプリで安くすることができますが、1か月の内に確実に電話をする機会があるから通話定額型のプランも欲しい、という考えの人には更に通話料が節約となる「BIGLOBE でんわ 通話パック60」という準通話定額プランが用意されています。

これは1時間分の通話料を650円と定額にしたオプションです。約2,400円かかる1時間の通話料金が650円で利用できるために、通話をある程度する人でも格安SIMへの乗り換えがしやすくなります。格安SIMに移行しても、それほど節約に繋がらないケースというのはこの通話料に無料分がないことが原因であることが多いため、こちらのオプションはキャリアからの変更を迷っていた人に効果のあるサービスになるでしょう。

 

値下げ

そして全体の料金が値下げとなっています。といってもこちらはようやく他社並みになったということで、実はそれほど重要ではないでしょう。

BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン

1GB

エントリープラン

3GB

ライトSプラン

6GB

12GBプラン
音声+データプラン 1400円 1600円 2150円 3400円
データプラン 900円 1450円 2700円
キャッシュバック/シェア ×/× ×/× ○/○ ○/○

さりげなくうれしいのは、MNPの開通期間に空きがでることがなくなったということです。従来のMVNOへのMNPでは、電話番号使えなくなる期間が数日発生しがちだったのですが、これがSIM到着後の開通手続きが可能となったことで、元のキャリアの不通機関がなくなりMNPしやすくなりました。

 

キャッシュバック開始

cbcp

更に本気度というものを感じさせるのは、大容量プランに対するキャッシュバックキャンペーンを始めたことです。しかも「SIM」単位でのキャッシュバックということで、スマホのみに値引きをしているMVNOとの姿勢の違いというものをここでも感じられます。

ただしSIM契約でキャッシュバックが貰えるプランは限られており、先ほどのライトSプランか12GBプランのみになっており、データプランは3,000円、音声プランは10,000円という形で分けられています。どうもBIGLOBEではシェアプランを一つの訴求プランとしたいようです。注目は音声プランの10,000円キャッシュバックでしょう。中々音声契約回線のそれもSIMだけのプランに10,000円ものキャッシュバックをつけるMVNOはありません。NifMoですら3,000円で、10,000円を超えるのはスマホセットのみになるわけですから、SIMのみでこの金額設定はただならぬ覚悟を感じます。

キャッシュバック受け取りまでの期間は6ヶ月。NifMoの9ヶ月よりも早い上に登録住所に発送という形なので忘れることも少なそうです。期間も12月31日までの新規契約ということでやはり本気度が伺いしれる内容になっています。

 

スマホ端末をようやく追加し始める

bigsmaho

そして最後に今回のBIGLOBEが違うなと思わせてくれるのが、ZenFone 2 laserをセット端末に用意してきたことです。

これまではSH90BとG2 miniをセット端末にして以降、様々なSIMフリースマホを無視して先ほどの2つのセットしか売ってこなかったのがBIGLOBE LTE・3Gでした。ようやく新たにZenFone 2をラインナップに入れたのですが、それもZenFone 2ブームが下火になったころにようやくといった感じで、ラインナップ充実への対応が遅すぎる傾向がありました。

今回のZenFone 2 laserも発売から約1ヶ月後に追加という点では遅い対応ではあるのですが、BIGLOBEにしては早い対応ではあるため、やはりここでもMVNO事業に対して意識が変わったというところを見せています。

このZenFone 2 laserは今格安スマホあるいはSIMフリースマホとして契約するならば、使いやすさという点においてかなり信頼性の高い性能をもったスマートフォンであるため、利用していて困る時のほうが少ないという間違いが起きにくいオススメ機種です。これとセットならスマホに対する不満は出ないでしょうから、あとは組み合わせる格安SIMの回線速度によって快適さが変わることになるでしょう。そして今のところは8月の増強によってBIGLOBE LTE・3Gは速さを取り戻しているのが確認できます。

 

かつての地雷感は消えるも、通信の最適化と動画視聴に速度制限あり

今回の増強及びサービスや機能アップを見る限りは、これまでBIGLOBEの内部にあった格安SIM事業に対しての姿勢というものに大きな変化が生まれ、将来的に「使える」格安SIMとしての期待感を抱かせる内容になっています。これまではオススメのMVNOとしては絶対に選んでは来ませんでしたが、今回の力を入れた改善を見る限りはそこまで悪くない格安SIMであり格安スマホにはなりそうな気がします。

ただしこの改善された速度には注意点があります。それはどんな場面でもこの速度が出るというわけではありません。具体的に言ってしまえば動画視聴をする際に通信速度にフィルタリングが入っています。これは特定の画質の動画か一定以上ファイル容量の動画で起こるのかわかりませんが、動画を見るときにはスピードテストの結果に出ているような速度は体感として感じられません。動画以外は結構快適な通信環境ではあるのですが、この部分にはこれから契約を考えていた人は注意が必要です。

スマートフォンアプリの「通信量チェッカー」によって簡易的に見てみると、高画質の公式動画を見ると大体1.5Mbpsほどでほぼ固定した速度になっています。これはちょうど動画を先読みしないように調整されているようで、タッチして早送りしようとすると再度読み込みが必要になってくる状態です。確認サイトはyoutubeとニコニコ動画を「nicoid」というアプリで確認しました。

それに通信の最適化問題も孕んでいるために、画像のダウンロードやアップロードには注意が必要です。httpsサイトならば劣化することなく保存することも出来るかもしれませんが、httpサイトにおいては余裕で通信の最適化を食らわしているのを確認できるため、写真をよく撮る人や画像保存をたくさんする人はオリジナルと違った状態でダウン・アップロードしてしまう可能性があります。

 

このようにBIGLOBE LTE・3Gは今回速度の向上だけでなく、ユーザー目線を持ったサービスの向上も行っており、今後のMVNO事業への「本気度」「やる気」というものが感じられる変化が生まれています。もちろんすぐさまこれがおススメだと言えるほどの信頼性というのはまだ復活してませんし、通信制御がかなり効いているため、使いづらさのようなものまだあります。

褒められる速度結果・サービス内容へ進歩していますが、契約にはしっかりと考えた上で行うようにするといいでしょう。

BIGLOBE 格安SIM

18 件のコメント

  • 詳細な検証、有難うございます。素晴らしいです!
    (^◇^)
    メインの通話回線(イオンスマホ)をNifmoに変えようか、
    真剣に検討していたところでしたが、踏みとどまりました。
    なんなら、データ専用のNifmoをBIGLOBEに変えるのも
    ありになってきました。
    最適化を解除できるのもいいですねー。

    • いや、最適化は解除出来ません。BIGLOBE側が変更しない限りは。
      まだ速報値といったレベルなので速度については様子見なので、9月10月の速度計測を見てから決めてもいいと思います。

  • 11月からデータ通信でも200円でシェアSIMができるみたいですね。
    そうすると、
    ライトSプラン6GB2150円に、200円追加した2350円、
    (イオンスマホ割引755円で、1595円で)
    通話スマホ、データスマホの計2台が持てるってことなります。

    今はBIGOBE1400円(通話・1GB)+Nifmo(データのみ3GB)1050円=2450円。(イオン割引250円で、2200円)

    んーー、11月にはBIGLOBEに統一だぁ!!

    • うわっ!そのページの存在まったく知りませんでした。
      情報ありがとうございます!それなら最適化解除できます。

      あとデータ通信のシェアSIMについても200円で速度維持してくれるなら、今までのどのMVNOよりも良い内容ですので
      その運用方法にするとかなり面白い料金でもてることになりますね。

      • イオンスマホの割引は24ヶ月間なので、自分の場合、のこり12ヶ月程度になっちゃうのが残念ですが・・・。
        あと、今回の値下げについてイオンスマホのサイトが一切触れていないのが気にかかります・・・。
        Xperia発表以来、イオンの本気度が下がっているような気もしますしね。

        • イオンスマホは話題聞かなくなりましたね。今も第3弾の機種を投げ売りしているので、若干熱量が低くなっている気がします。
          実店舗型ということで故障などの相談にくる人が特に初期イオンスマホについて多そうですから、その辺りのコストを気にして勢いが陰っているのかな、と。

          BIGLOBE電話パックについては準備出来てそうですし60分まとめて定額なのではないでしょうか。これならかなり他社と勝負しやすい内容になってくれるのですが。

  • BIGLOBE でんわ 通話パック60の詳細が、まだどこにも載ってないですねー。
    累計60分なのか、5分以内12回なのか、3分以内×20回なのか・・・。
    これ重要です!

  • ソフバンとauがかけ放題を1回5分に限定したライト版を発表しましたね。
    通常のかけ放題より1000円安い1700円。
    auでシミュレーションしましたが、機種代を除いて3GBで月額6,696円(税込)。
    IPhone6Sの64GBをMNPで購入すると7,901円(税込)。
    2年でシミュレーションすると、189,624円

    BIGLOBEエントリープラン3GB 1,600円
    BIGLOBE でんわ 通話パック60 650円 (1600+650)×1.08=2,302円
    SIMフリーのIPhone98,800×1.08=106,704円
    2年でシミュレーションすると、161,952円

    端末込みで、2年で3万しか変らないと考えるか、3万も変ると考えるか。
    はてはて・・・。

    • 割引込みで考えるとauのスーパーカケホは良いと思いますね。
      特にMNPだと今クーポンが2万円分くらい配っていますので、それを合わせればSIMフリー版を買うよりも安くなるんじゃないですかね。
      正直今回のiPhoneは高額な料金ですし、せっかくその高いスマホをMVNOの不安定な回線使うのはもったいない気がしますね。

  • たしかに格安スマホ回線とiPhoneの最新機種は、ターゲットが違いますね。

    しかし、MNPの大優遇、既存ユーザーはなんとも思わないんですかね?
    既存ユーザーも2年おきにMNPしてるから、いいんですかね?
    ザルに水をくんでいるようにしか思わないんですよね。
    くむ水の量を増やす前に、ザルの穴を小さくしようって考えるキャリアもあっていいと思うんですが・・・。

    • MVNOが広まりはじめた今はもう難しいんじゃないですかね。
      キャリア側としてはサービスと品質を提供しているから今の料金以上は下げない感じで、それが嫌ならMVNOへどうぞ、という姿勢な気が。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>