日本通信、ぷららモバイル、U-mobileの速度比較、レビュー評判を下してみた

2014-12-24 08.35.37

MVNOで現在熱い注目がされている事項の一つに「通信量無制限プラン」というものがあります。

通常MNOもMVNOも、全ての契約者に一定の速度の回線を提供するために、通信量に上限を設定することで過剰な利用を抑制し、速度が一定以上出るように調整しています。

そのため通信量については毎月気にしながら使う必要があります。無駄に動画などを垂れ流したりせず、Wi-Fiなどの他の通信方式を利用するなどの工夫をしながら、与えられた通信量の範囲内で通信をしていかなければいけません。

この通信量が無制限のプランを契約しようとした場合、通常のモバイル回線ではこれまでWiMAXなどの一部の通信契約しか選択肢がなかったのですが、MVNOが挑戦的なプランとして通信量の上限を撤廃したプランを2014年の下半期に相次いで発表しました。現在3つのMVNOがそれぞれ通信量無制限プランを発売しており、何所がその旗頭となれるのかが注目されています。

ここでは今MVNOで契約出来る通信量無制限プランを3つ全て契約してみて、その速度やその他の使いやすさについて、比較検証・レビューをしてみようと思います。通信量無制限のプランはMNOからの乗り換え先として考える人も多いと思うので、なるべくその参考や指標になるようにガチの批判や比較をしていきます。

 

3つのMVNOの特徴

2014年現在、通信量を無制限にしたプランを契約出来るのは3つのMVNOに限られています。それはぷららモバイルLTEの「定額無制限プラン」、U-mobileの「LTE使い放題プラン」、b-mobileの「高速定額プラン」の3つです。プラン名に無制限とつけているものの、上限速度が遅いUQ モバイルは含みません。

この3つを今回比較するわけですが、まずそれぞれのプランにどういった特徴があるのかを解説します。

ぷららモバイルLTE U-mobile b-mobile
料金(税込み) 2980円 2678円 2138円
上限速度/最高速度 3Mbps/3Mbps 制限なし/150Mbps 制限なし/明記せず
規制 特になし 明記はされてないものの3日1GB規制あり P2P利用制限あり

全てのプランで通信量は無制限に使えます。その中でぷららのみ上限速度を3Mbpsに制限しています。U-mobileは上限速度がないとして最高です150Mbpsまで速度は理論上出るとしています。日本通信、b-mobileは上限の速度は規制しないものの、速度の理論値などを発表していません。

安さでは下と上で800円ほど差があります。最安はb-mobile、次にUmobileがきて一番高いのはぷららモバイルLTEとなります。

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速度比較

それではここからそれぞれの通信量無制限プランの格安SIMで如何ほどの速度が出るのかそれぞれ比較してみましょう。

b-mobile 高速定額プラン

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平均速度

下り:1.83Mbps

上り:0.32Mbps

ping:384

 

U-mobile

2014-12-24 08.27.31

平均速度

下り:3.38Mbps

上り:0.912Mbps

ping:89

 

ぷららモバイルLTE

2014-12-24 08.42.38

平均速度

下り:0.98Mbps

上り:2.68Mbps

ping:89

 

速度だけを見てみれば、どれも同じような速度を出しています。ですがその細部、特にb-mobileの計測結果のpingと呼ばれる項目に注目して欲しいのですが、これが異様に高いのが見てわかるかと思います。 このpingという数値は、高ければ高いほど「通信開始」の時間が遅くなります。

通常ですとpingの違いというのはほとんどありませんので、この「通信開始」までの時間というのは全く気にならないのですが、数値として1000に近い数字も出ることもあるb-mobileの通信量無制限プランでは、残念ながら体感できるほどの「通信開始」までの『間』が生まれてしまっています。このせいでb-mobileの体感通信時間は、表示されている速度以上に遅く感じてしまいます。

またそもそも通信速度が安定してないばらばらな速度を出していますし、遅いときと速いときとで通信するごとに体感が違ってくるという使いにくさを感じることが多々あります。短期間での速度の変化が激しく、速いときはあるものの使いにくいです。

一方でU-mobileは速度が安定していてそこそこ速いので体感的には使いやすいです。ですがこれは一部の時間帯(夜)になると途端に低速回線化してしまいます。b-mobileでは瞬間的な、短期間での速度の安定感がありませんでしたが、U-mobileでは短期間は安定するものの、大体1時間おきぐらいに速度が大きく変化してしまいます。更にMVNOの速度が遅くなるとされるお昼と夕方から深夜までの時間帯は、1Mbps出ればいいほうで、150Mbpsの最大速度なんて夢のまた夢といった感じの低速さが目立ちます。

種類は違いますが安定感のなさという部分では同じ問題をU-mobileもb-mobileも抱えています。

一方ぷららモバイルLTEは最初から上限速度を3Mbpsに制限していることで、高速さは期待できないものの実用範囲での利用には充分耐えられる速度での利用を安定感のある形で使えるようになっています。時間帯によって速度がでなくなるということが他のSIMよりも薄いので、使い心地では一番まともです。

ただ夜7時以降になると、その他の通信量無制限プランと同様に速度が落ちてしまいます。そのためこの部分は他の2社同様に使いにくくなっています。

 

画像の圧縮を行う日本通信、3日1GB制限のあるU-mobile

速度をそれぞれで見ていくと、通信量が無制限である代わりにどれも遅いというのが分かります。更にこの速度という評価基準に加えて、別の規制や問題の有無についても検証してみました。

そうするとb-mobileとU-mobileで現状規制と思しきものが出てきています。

ファイルサイズの圧縮

1つ目の規制はb-mobileの高速定額プランに見られて現象です。それは「画像ファイルの圧縮」という規制になります。

「画像ファイルの圧縮」規制とはどういった事かというと、一部のモバイル回線では画像ファイルや動画に対してモバイル回線経由のダウンロードには「最適化」される傾向があります。「最適化」とは、固定回線より不安定で遅いとされるモバイル回線で快適にサイト全体を読み込むために画像などのファイルをモバイル回線用に最適化させて、通常のファイルサイズよりも小さくして表示します。

これによって画像の読み込みがスムーズになるのですが、そのデメリットとしてファイルサイズが圧縮されているために画像の表示が粗くなってしまいます。つまりこの圧縮が起こる回線だと汚い画像、見にくい画像になってしまうことになります。

この最適化あるいは圧縮化と呼ばれる現象が、3つの通信量無制限プランの内日本通信・b-mobile 高速定額プランにのみ発生しているのがわかりました。

画像ファイルサイズで「398kb」のjpegファイルを3つの通信量無制限プランでダウンロードしたところ、ぷららモバイルLTEとU-mobileでは全くの同サイズでダウンロード出来たにも関わらず、b-mobileの回線ではファイルサイズが「92kb」まで減らされてしまいました。明らかにb-mobileは画像ファイルを圧縮してダウンロードを行うのが確認できました。

例えばもしネット上で綺麗な風景の画像を見つけてそれをダウンロードしようとしたとしても、b-mobile回線でダウンロードしても本来の綺麗な画像ではなく一旦圧縮処理された画像を保存することになってしまうということです。

3日1GB規制

また別の規制も確認できました。それは短期間の内に通信量を使いすぎると規制されるという「3日1GB規制」と呼ばれるものです。今回は便宜上この言葉を使いましたが、実際には1GB以上使っても規制はされず、大体2GB前後になると規制がされるというような印象です。多少は通常の規制よりも緩いですが、確実に規制が存在しています。

この規制を確認できたのはU-mobileのLTE使い放題プランです。その他の通信量無制限プランでは確認できませんでした。

本来この回線は、通信量が無制限なのですから、短期間にたとえ大量の通信をおこなったとしても規制されることはないものとの認識をしていましたが、残念ながらU-mobileでは無制限プランと言っていながら3日1GB規制のような使いすぎたユーザーへのペナルティが発生してしまいます。

この規制が発生するとその日は丸1日超低速回線で過ごさなければいけません。多分ですが200kbps以下の速度しかでない回線になっています。

規制がかからないとされていたはずの通信量無制限プランですが、このようにU-mobileでは使いすぎている場合に限り規制が入るのが確認されています。そして規制が入ると通信速度は一挙にダウンしてしまうため、とても使いにくい回線になってしまいます。

 

まとめ:基本はぷららだが、夜の時間帯もMVNO回線で通信するならそもそも通信量無制限プランは不向き

このように速度の安定感、通信スピード、そして規制の有無を総合して考えると、料金が最も高く最大速度も3Mbpsまでしかでないものの、全体的なストレスが少なくて済むぷららモバイルLTEが最もオススメできる通信量無制限プランという結論が出せます。

速度自体が大容量データをダウンロードしない限り、スマートフォンでの利用にはまったく不便にならずに使え、規制もなく夕方ぐらいまでは一定の速度で通信することができます。これはb-mobileやU-mobileにはない大きなメリットとも呼べる特徴で、どちらも通信速度が不安定なため、通信ごとにストレスの感じ方が違う、ということ自体がストレスになりかねません。ぷららモバイルLTEはその部分でとても使いやすい契約と言えます。

しかしどの通信量無制限プランに言えることですが、夜6時~7時以降になると、とにかく通信速度が遅くなってしまうという弱点があります。もしもこの時間以降にもMVNOの回線を使った通信を行う場合は、大体500kbps以下ぐらいの速度しか出ませんので、ストレスは半端ないことになるでしょう。動画なども見れたものではありません。

ですのでもしもMVNOで夜の時間帯にも通信したい場合には、通信量無制限プランではなくて「NifMo」や「DMM mobile」といった通信量制限はあるものの高速通信できるMVNOを選んだ方がいいでしょう。またモバイルWi-Fiルーターでの利用でも大丈夫という場合には、305ZTという無制限プランもありますし、WiMAX2+という選択肢もあります。

夜の時間帯に自宅のWi-Fiで使えないという場合には、通信量無制限プランは遅くて使いにくいので、他のMVNOまたは方法を利用して通信環境を作ったほうがいいでしょう。

ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン

4 件のコメント

  • b-mobileの測定はなぜ3Gで実施したのですか?
    LTE接続の状態で行わないと意味がないと思います。

    • 一応LTEで測っていたはずですが画像みると3Gの表示になっていますね。実際の計測がどうだったか覚えてないので、また計測しなおして記事にしたいと思います。
      ありがとうございました。

  • Uモバイルにしたが、何故か?毎回最初に繋がるま分ぐらい掛かる。
    一度接続されるとネットの口コミ程度の速度が出る。
    初期接続どうなってるんだ!

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