格安SIMはSIMを買ったらすぐに使えるのか?必要な設定について

格安SIMについての初歩的な知識について今回は触れてみたいと思います。

それはずばり格安SIMは買ったその場で使えるのか、ということです。

SIMを買ったその場でスマートフォンに差せば、格安な料金でネットが出来る環境が出来上がるのでしょうか。格安SIMについていまいちよくわからない、最近知ってどういう仕組かわからないという初心者の方へ向けた基礎知識の特集をしてみたいと思います。

格安SIMは買ったその場ではまず使えない

まず結論から言いますと、大抵の場合格安SIMは買ったその場では使うことが出来ません。例えば店頭で買った直後、あるいはインターネットの通販サイト(Amazonや楽天)で購入したものは、その後に更なる手続きをする必要があります。ネットが出来るように契約を通す開通作業というのを通す必要があります。

そして例え契約が通ったとしても、その格安SIMをスマートフォンに差したらすぐに使えるというわけでもありません。ネットに繋ぐ為にスマートフォンと格安SIMがマッチングするように設定を行わないといけません。

次の項目からそれぞれどうやって使えるようにするのかをそれぞれ解説します。

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SIMを買ったら開通作業

まず格安SIMをネット通販サイトや家電量販店で購入した場合、このままSIMカードを持っていても使えるということはありません。必ずネットが使えるように手続きをしなければいけません。

手続きの方法はそれぞれのMVNOによって異なるのですが、基本的に本人確認書類のコピー(デジタル写真でも可能な場合がほとんど)と支払い用のクレジットカードをMVNOのサイトへ登録することで開通作業に入ることが出来ます。その書類とクレジットカード番号、そしてSIMカードに書かれてる幾桁の数字を登録後、MVNO側で利用実績など様々な側面などから審査を行い、その審査に通ることでようやくお店で買った、あるいはネット通販で手元に届いた格安SIMを利用できるようになります。

これが一般的な格安SIMカードが使えるようになるまでの大まかな流れです。ネット通販や店頭購入での流れは大体においてこうした形になります。
一方で、一部のSIMの種類においては、店頭での購入時にすぐに開通まで済ませたSIMカードの契約が出来るものや、ネットからの購入でもそのまま契約まで完了した状態で送られることもあります。

例えばビックカメラの一部店頭では、その場で格安SIMカードの契約から開通、更には設定までを行ってくれる専用の窓口が用意されています。これはBICSIMというビックカメラが販売している格安SIMに限ったサービスではありますが、店頭でのSIM購入でもすぐに開通まで行うことができる格安SIMカードは用意されています。

またネット購入からでもAmazonなどでSIMパッケージを購入せずに、MVNOを運営している会社のHPから直接申し込むことで開通作業と同時に契約を行うことができます。SIMカードは開通した状態で送られてくるため、Amazonなどで購入するよりもはるかに簡単な手順で手続きができます。BIGLOBEやOCNなんかはこうしたやり方のほうが、AmazonなどでSIMパッケージを購入するよりも簡単に出来ます。

その他の特殊な開通方法として、ヨドバシカメラで販売されている格安SIM「wireless GATE Wi-Fi+LTE」というSIMカードも面白い契約方法をしています。こちらは店頭で購入したSIMカードをスマートフォンに装着して、APNと呼ばれる設定を入力してブラウザを立ち上げると、自動的に申込みページへと接続することが出来ます。
その申込みページで支払い用の個人情報とクレジットカード情報を入力して、専用のアプリケーションをインストールすると、その場で通信が可能になる格安SIMになります。

このように格安SIMは購入しただけですぐに使える状態になるものは珍しく、購入後も契約のための手続きをする必要のあるものが多いのです。SIMを買ったらすぐに使えるようになるのは稀で、大体がこうした開通作業で0日~1週間ほど使えるようになるまで待つ必要があります。

 

APN設定/構成プロファイル設定

こうした契約に時間がかかる可能性があるという視点から、格安SIMはスマホに差せばすぐに使えるというわけではありませんが、例え契約が通ったSIMでもスマホに差せばすぐに使えるというわけではありません。スマホでネットが出来るようになるには、スマホ側でそのMVNOにあった通信設定を行う必要があります。

例えばdocomoのスマートフォンは格安SIMも使えるようになっていますが、もともとはdocomoのスマートフォン向けの設定しか内部には用意されていません。格安SIM向けの設定は一切なく、それはユーザーの手で1から設定しなければなりません。またSIMフリースマホも日本だけではなく広く世界中で使われることを想定しているため、日本のMVNO向けの設定などは用意されていません。

そのためSIMをスマホに差した後には、そのSIMにあった設定=「APN設定」あるいは「構成プロファイル」を用意しなければなりません。
「APN設定」は主にAndroidスマートフォンで使われる用語で、「構成プロファイル」とは主にiPhoneなどのiOS端末で利用されている用語になります。どちらもほぼ同じ仕組みになっています。

このAPN設定と構成プロファイルというものは、要はその格安SIMの契約に繋げるための合言葉のようなもので、接続のためのカギとして正しく入力設定しないと、通信は出来なくなっています。
「設定」という言葉を聞くと何かめんどうな作業が必要なのかと身構えてしまう人もいるかと思いますが、これはほぼ説明書、あるはMVNOのHPにある手順書どおりに入力すればいいだけなので、早ければ2分もあれば済んでしまう作業です。

こうして「APN設定」あるいは「構成プロファイル」を作成することで、ようやく格安SIMはお手持ちのスマートフォンでネットへ接続することが出来ます。

 

まとめ:買ってすぐには使えないものの、手順はシンプル

格安SIMを買ってからどういう手順でようやくネットに繋がるかというと、大まかにこのような2つの壁があり、それを超えることで使えるようになります。契約に詳しくて慣れている人には壁でもなんでもないかもしれませんが、あまり知識のない人だとすぐに使えるように書いてあるニュースサイトなども多いので勘違いしてしまうと思いますので、ある程度開通までの時間と設定までの時間が必要であることは覚悟しておいてください。

ちなみにこれが格安スマホというSIMとスマホがセットになっているものだと、最初からAPN設定はされていますし届いた時点でSIMは開通しているので、手元に来てからすぐに使えることが出来ます。

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