SIMフリースマホのおすすめランキング

今回はここ1年ほどで一気に市民権を得てきたSIMフリースマートフォンについて、数も出そろってきたころですし、オススメのランキングを作ってみたいと思います。

SIMフリースマホは日本で市場的な要因から「格安スマホ」的な見方もされやすい存在かと思うため、今回のランキング付けではそうした「安い」という点も評価の対象にしてあります。性能はもちろんですが、買い求めやすい価格であるかという点もあわせ、つまりコストパフォーマンスという部分を重視して、合計6つのスマートフォンをオススメします。

なるべく用途的に被らないようには選びたかったのですが、使いやすさと一定のスペックに目を向けた場合に、いわゆる1万円前後の超格安なSIMフリースマホは選外になってしまいました。そのため無難で2万円以上は予算が必要になるスマホばかりの選出になっていますが予めご了承ください。

それではランキング順にオススメSIMフリースマホを選んでいきたいと思います。

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5位:Kyocera S301

301

第5位にランク付けさせてもらったのは、イオンスマホ第6弾として発売される事になった「国産SIMフリー」です。

Kyocera S301という、名称すら省かれた何ともやる気のないネーミングですが、スマホ自体の性能は日本市場、特にイオンで格安スマホとして契約する人をよく研究した内容が備わっています。

S301は決して性能が良い訳ではありません。価格も税抜き29800円と、単純な内部のスペック比のコストパフォーマンスはランキング中最低のものです。

それでもこのスマホをオススメの第5位としたのは、内部のスペックは低いものの、デザイン的な設計部分において、防水・防塵・そして耐衝撃性を備え、酷な外的環境下でも通常のスマートフォンよりもタフな使い方の出来るSIMフリースマホだからです。

防水・防塵・耐衝撃性能を持ち、ある程度扱い易い性能があって29800円というのはSIMフリーはもとよりdocomoなどのスマートフォンでもまず見られない安さです。単純な内部のスペックでは価格とのバランスが悪く、コストパフォーマンスの低い印象を受けます。ですが、防水・防塵・耐衝撃性が含まれているとなれば、それらの性能が役立つ環境でのスマホ利用があるならばとても有難くて助かる機能となり、価格も同機能保有スマホよりも相場が安いですので、一転してコストパフォーマンスは上がります。

防水・防塵・耐衝撃性で29800円。その他のSIMフリースマホに類似製品がほぼなく、キャリアからでたスマホでもここまでのコストパフォーマンスを見せてくれるものは少ないという理由から、kyocera S301をオススメSIMフリースマホとしてランキング入りさせました。

 

4位:ZenFone 5

zenfone-5

第4位に何を入れるか迷いましたが、無難にZenFone 5を選んでおきました。Ascend G620SやZTEのBlade Vecや新作のg02、1万円以下のPolaroid関係のスマホを選ぼうとも思いましたが、無難にオススメ出来るものとして考えた時に、これらのスマホよりかは安定した評価が与えられているZenFone 5のほうが良いとしてこの位置に起きました。

ZenFone 5はゲームのアプリなどを使わず、SNSなどの軽いアプリや利用法を中心としてスマホを使う人には十分過ぎるスペックがあり、わざわざ高額なハイスペック機種を購入しなくてもこれ一台で大体のことが出来るでしょう。

解像度があるため、文字も読みやすくWebサイトの文章を長時間読み進めても目も疲れにくいでしょう。Snapdragon 400にRAMが2GBまであるため、今後アプリの要件としてある程度のスペックが必要な時代になっても、最低限の使いやすさを保ってくれるはずです。

評価も確立され、無難な選択かつコスパもいいSIMフリースマホです。

 

3位:Ascend Mate7

mate7

これ以降はハイスペックモデルが続きます。

第3位に入れたのは、6インチの大画面を保有するAscend Mate7です。ハイスペック系のSIMフリースマホは増えましたが、大画面のファブレット型端末としては今のところ唯一無二なハイスペックモデルです。

フルHDの高画質解像度、RAMも2GBとあるため、動画やゲームを大画面でスムーズに動かせるためメディア系のコンテンツを快適に楽しませてれるでしょう。

価格は49800円と高額ではあるものの、それに見合ったスペックもあるため、コストパフォーマンス自体はそれほど悪くありません。これ一台買ってしまえば2年以上はあえて買い替えをする必要のないほどのハイスペック端末となるため、動画やサイトの閲覧などネットに触れる時間が多い人には最適かつ長く使えるスマホになるはずです。

ソフトウェアも凝っていて、ホームキーを位置を横に詰めたり隠したりと大画面の良さを引き出す工夫がしかけられていて非常に好印象を持ちます。

Huaweiもこのスマホである程度勝負を仕掛けているらしく、この円安の中でも海外モデルよりも安く販売していてお得さがあります。

 

2位:ZenFone 2

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キャリア契約による携帯料金は、スマートフォンの登場で高額になりました。パケット通信契約はほぼ必須になり、スマホを使うからには6000円以上する通信プランへの加入が必須となるようになりました。

こうした高騰する携帯料金を何とか安く抑えようと、次のスマホ及び次の契約はMVNOの格安SIMにしようかと考えている人も大勢いることと思います。ただそうした考えに至る人は既にキャリアのスマホを使い慣れており、尚且つ大体が当時のハイスペックモデルを利用していることでしょう。

そうするとSIMフリースマホの発売ブームの中期ごろまで出ていた、格安スマホ路線の中スペックスマホでは、新たに新調したいと思わせるような性能ではなく、MVNOとのセットで変更するには値しない内容だったかと思います。

SIMフリースマホの構成期は、このようにキャリアのハイスペックモデルからの乗り換えに適したスマホがなく、MVNOへの変更を考えながらも二の足を踏む人を増やしていました。ここ最近になってようやくその傾向が薄れ、SIMフリースマホでもハイスペックモデルのものが登場してきました。

その中でもこのZenFone 2は、ハイスペックモデルから乗り換えるに値する性能があり、上位モデルに至ってはキャリアスマホより上の世界初なRAM4GBを搭載したモンスタースペックも選択する事ができます。

まだ実機自体は国内では出ていませんが、海外モデルの各種レビューを見る限りは、不具合少なく使えているようですので、指名買い的に発売日購入をしてもまず問題はないでしょう。ゲームや動画のアプリを複数同時に使ってもパフォーマンスが低下しないだけのハイスペックさのため、1年近く前のほとんどのキャリアスマホよりも性能をアップさせて買い替えをすることが出来るでしょう。

更にはこの記事でも書きましたが、docomoやau回線、そしてSoftBankでも快適に使えるだけの周波数帯域をカバーしているため、来るべきSIMフリー時代に最適です。

ZenFone 2を対応周波数から考える auのLTE Band18に対応、docomoならずau系MVNOやSoftBankでも通信可 | 格安スマホ回線研究所

ヘビーユーザーの2台目から長く使いたい人の1台目までと様々な使い方で満足させてくれるであろう、オススメできるハイスペックSIMフリースマホです。

 

1位:Ascend P7

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第1位として選んだのは、HuaweiのAscend P7です。選出の理由は突出したコストパフォーマンスだからです。

Ascend P7の現在の販売価格は29800円ですが、元々は39800円で売られていた高級路線のスマートフォンでした。それがAscend G620Sの発売に伴って値下げされ、今の29800円という販売価格になっています。

Ascend P7はハイエンドモデルとして位置づけられ、そのために元々の販売価格も高めになっていました。この販売価格に合わせられていた頃は、コストパフォーマンス的にも価格相応ということで、特に目を引くことはなかったのですが、値下げによって29800円になってからは、一気にコストパフォーマンスが高くなり、スペックの割に安すぎるスマホになりました。

3万円以下のスマホは日本ではまだまだミドルレンジなモデルの価格帯ですが、Ascend P7のスペックはこの価格帯の中では一つ頭が抜けています。RAM2GBは同価格帯ではZenFone 5しか対応しておらず、ディスプレイ解像度1920×1080のフルHD対応は、このAscend P7ぐらいしかありません。CPUはKirin910Tという独自モデルですが、ベンチマークテストではSnapdragon 800と600の機種の中間に位置しており、ハイエンド級であることは間違いありません。

このレベルの性能を持ったスマホが29800円という価格なのですから、そのコストパフォーマンスから見ても第1位としてオススメせざるを得ません。

ただ注意点としては、このAscend P7はせっかくここまでの性能を保有していながら、LTE/3Gともに800MHz帯(FOMAプラスエリア等)に対応していないという弱点があります。これはHuaweiスマホ全体で見られる問題で、先ほどのAscend Mate7もアップデートで対応予定としながら、未だに未対応状況が続いています。

そのためオススメではあるものの、山や田舎な地域ではもしかしたら圏外になって通話や通信ができなくなります。こうした弱点があるため、山間部への訪問がある場合は、ZenFone 2を購入したほうが同等級のスペックでエリアも広くなります。

 

ランキング

今回は5つのスマホをランク付けしましたが、メーカーとしては3社の中から選出する形になりました。

初期格安スマホブームでは、LGやZTEというメーカーが目立っていたのですが、品質と価格のバランスを考慮したスマホが評価され出すと、ASUSやHuaweiといったメーカーが台頭してきて現在に至るまで存在感を増しています。

特徴としてはASUSは価格やスペックの良さはもちろんとして、日本の周波数帯に適したモデルを投入することで使いやすさのあるスマホを出しています。Huaweiはスペック比では他社よりも1割以上安い価格をつけ、コストパフォーマンスでは抜け出ています。一方で周波数の対応は日本向けのカスタマイズがあまりされておらず、現状地方ではエリア範囲に脆さを見せてしまいます。

今後発売されるZTE社製のgooスマホなどランキング入りも期待できるスマホもあり、この2社以外にも今後SIMフリースマホメーカーとして台頭してくるところは増えそうです。

これらのSIMフリースマホをMVNOの格安SIM回線で使う場合、セットにするならばIIJ系・OCN系・あとは楽天モバイルあたりの「速度の出る」格安SIMと組み合わせるのが無難です。これらの事業者でセット売りがあるようならば選んでもいいでしょう。

MVNO速度比較、IIJmio/OCN/BIGLOBE/DMM/NifMoどれが一番速いか、機能込みでオススメを決めてみた | 格安スマホ回線研究所

  1. Ascend P7

    性能に比べて安さが突出しているスマホです。エリアの問題が懸念されますが、特にそうしたところへ頻繁に行くことが無ければ、全く問題はないでしょう。薄くて軽いデザインはとても3万円以下とは思えない高級感になっています。ここまでのコストパフォーマンスを持ちながら、MVNOがセットで販売を行っておらず、端末は単品で購入する必要があります。
    Ascend P7

  2. ZenFone 2

    まだ日本未発売ではあるものの、そのLTE Bandの対応数とハイスペックさは高いお金を払う価値のあるスマホです。今回はY!mobileもパートナーシップの通信事業者として発表されています。ただY!mobileから発売されるわけではなく、Y!mobileのSIM単品契約とSIMフリーモデルのスマホをセットにするという販売のされ方がされます。MVNOにはない音声通話定額プランを使いたい場合には、Y!mobileと組み合わせるのもいいかもしれません。通常のMVNOならNifMoが5000円キャッシュバック、楽天モバイルはポイントバックと上位モデルの取り扱いをしています。どちらも速度は出るので、好きな方を選んでいいでしょう。
    NifMoキャッシュバックキャンペーン


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  3. Ascend Mate7

    Ascend P7、ZenFone 2に比べると似たようなスペックでありながらコストパフォーマンスでは若干劣ってしまうAscend Mate7ですが、6インチというファブレットサイズのハイエンドモデルというのはSIMフリー界では今のところ唯一無二な存在感です。格安SIMセットよりもこちらは単品で買った方がいいでしょう。かつてはgoo simsellerにおいて44800円のセールが行われていましたが、今は通常の価格に変わっています。ですが多少値下げされたのか税別49800円以下で売る店も増えており購入のしやすさは上がっています。バッテリー容量も多く、長時間のゲームや動画の視聴にも耐えられるパワフルなスマホです。
    Ascend Mate7

  4. ZenFone 5

    格安スマホ、そしてSIMフリースマホとしては2014年後半から今の時点まで定番の存在としてヒットしたのがZenFone 5です。メールやマップアプリ、ちょっとした調べものぐらいにしかスマホを使わないのなら、これで十分でしょう。キャンペーンが充実しており、単品で購入するよりもMVNOセットで契約したほうがいいでしょう。NifMoと楽天モバイルは10,000円近いキャッシュバックキャンペーンも行われており、実質的な負担価格はかなり減ります。
    NifMoキャッシュバックキャンペーン


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  5. Kyocera S301

    S301は今のところイオンスマホとしてしか販売されていません。そのため必然的に契約を伴う必要があります。契約するMVNOはBIGLOBE LTE・3Gになるため、速度はかなり遅くなるのではないかと思います。スマホだけ欲しい場合はすぐに解約しても解約金がないために一括で契約して回線は別のものを使うというのもいいでしょう。その場合はイオンによるサポートなどが得られなくなってしまいます。
    S301 | 京セラ

4 件のコメント

    • auは都内で無ければ本来問題はないと思いますが、Softbankは動画サイトや画像のファイルに圧縮をかけた上で速度も規制をかけているので、記録されている速度は体感では感じないでしょう。
      ただブラウジングの速度はSoftbankでも快適だと感じますが。

  • 初めまして。
    非常に同意するランキングと記事ですが、
    huawei社製の製品にスパイウェアが発見されている事実は書くべきではないでしょうか?
    ドイツのG Data社や米国防総省が公式に警告しているはよく知られた事ですが、
    それはある程度知識と関心のある人のみ。
    今一般に普及し始めて今まで関心のなかった層もSIMフリーに興味を持ち始めています。
    そうした中でこういった記事はとても意味があると思いますが、
    だからこそフェアに事実を書いてあるものでないといけないのではないでしょうか?
    Ascendの2つの機種は能力は書かれてあるとおり素晴らしいものであり,
    SIMフリーの中では他人にオススメできるものであると私も思います。
    だからこそ、私自身もそうですがAscendをオススメ・説明する時には必ずhuawei社の問題点を伝えます。
    そうした上でユーザーが判断するべきだと考えています。
    これらの事はあくまで提案ですので、要請ではありません。
    huawei社の問題と同じくどう判断するかは提案された方の考え方次第だと考えています。

    • その辺の知識は素人レベルですので、下手に何か書くことが出来ません。
      なのでこのコメント公開によって注意喚起の情報を追記しておく形にさせてもらおうと思います。
      期待に沿えず申し訳ないですが。

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