auのMVNOに新顔の登場です。
これまでmineoしか選択肢の無かったauのMVNOに、UQモバイルというKDDIバリューイネイブラーが運営する新規MVNOが登場しました。
これによってauのMVNOとしては独壇場状態だったmineoの牙城が崩れ、ついにauMVNOでも激しい競争が始まりそうです。
UQモバイルについてその詳しい内容について解説していきましょう。
UQモバイルの料金プラン
プラン名 | データ高速プラン | データ無制限プラン | ||
契約方法 | データのみ | 音声通話プラン付き | データのみ | 音声通話プラン付き |
料金 | 980円 | 1680円 | 1980円 | 2680円 |
縛り期間 | なし | 12ヶ月 | なし | 12ヶ月 |
UQモバイルの料金はこのようになっています。プランとしては2種類という少なくてシンプルなものになっています。一般的な2GBを用意する事で大体の需要を満たしているでしょうか。
無制限プランと名付けられたプランが用意されていますが、これは残念ながら契約者的にメリットの非常に少ないプランでしょう。キャンペーン期間中こそ速度はまぁまぁですが、キャンペーン終了後はメリットが見出せないプランです。
料金は2GBは980円と良心的ですが、1Mbpsも速度の出ない無制限プランは1980円からと非常に割高です。同じ無制限であるWiMAX2+やY!mobileの305ZTを契約したほうが何倍もいいという料金になっています。
どちらも1GB以上の通信を3日以内に行った場合は、一時的な速度規制の対象になります。
UQモバイルの内容
- 約1年間、無制限プランは500kbps
- 音声プランは700円追加で加入可能
- 音声プランには契約解除料が12か月以内の解約で起こる
- オプションにUQの名前を使ったメールアドレス
- UQ WiMAXとの関係は薄い
- 店頭で即日開通
- 4G LTEエリア以外は通信できないため、都市部以外は強くない
無制限プランはどう解釈すべきか
UQモバイルはプランが音声付き、データのみを含めて4つのプランしかありません。その中でも1980円からの無制限プランは非常に扱いの困るプランです。
これを選ぶべき理由というものがわかりにくいのがその理由です。au回線のMVNOではdocomo系MVNOと違って無制限プランがありませんが、このUQモバイルの無制限プランは他のMVNOのだす無制限プランと比べても魅力が本当に乏しい内容になっています。
2015年の12月末まではキャンペーンで500kbpsと速度が増えていますが、わずか500kbpsしか出ずに1980円というのは高すぎな金額でしょう。しかもキャンペーンが終わってしまったら300kbpsしかでません。それで1980円なのです。
これではいくらau系のMVNOといえども無制限とは言えない残念すぎる仕様でしょう。実質的に現状のUQモバイルで選んでいいプランというのは2GBのプランしかないというのが現状です。どう考えても無制限プランに需要を見出すことは出来ません。
音声プランと解約金
音声通話は700円の追加が必要です。
解約金は10260円で12か月以内に解約した場合にかかってしまいます。ただしこれは音声プランを契約した場合のみです。MNPの転入や転出にも対応しています。
多様なオプションとメールアドレス
オプションサービスも充実しています。
中でも格安スマホセットに付けられる補償サービスは、月額350円のオプション料金で最初の修理交換費用を5000円にすることが出来ます。万が一を考えた場合にはかなりお得な内容でしょう。
そしてdocomo系MVNOでは有料オプション化しているSMSも無料になっています。テザリングもauの白ロムで可能となっています。
メールアドレスはGmailやYahoo!メールといったフリーメールの他に、UQモバイル独自のアドレスを使うことが出来ます。月額は200円です。
Googleハングアウトのアプリでメールのやり取りが出来ます。「~@uqmobile.jp」というアドレスなので、結構見栄えのいいメールアドレスとして使うことが出来るでしょう。
店頭では即日開通が可能なところも
このUQモバイルはサービス開始当初から積極的な小売販売店での販路を拡大しており、大手家電量販店では即日開通が可能なところもあります。そのため買ったその場ですぐに通信を始める事も可能であり、利便性が非常に高いSIMになっています。
ただもちろんですが、auのLTE網に対応したスマートフォンを持っていないと即日では利用出来ません。
格安スマホも用意
といってもauのスマートフォンを持っていないという場合にはauのスマホをまずは購入しなければなりません。
そしてUQモバイルではauのスマホを持っていない人向けに格安スマホのセットも販売しています。KC-01とLG G3 Beatです。
ただどちらも問題点として値段の割にはスペックが良くないので、もしもMVNO用にauのスマホを用意したい場合は白ロムを購入したほうがいいでしょう。オススメは大画面ならXperia Z Ultra、5インチ級ならSIMフリーに出来るLGL22です。
速度
速度についてはまた別の記事で個別にレビューしたいと思いますが、現状でもこれだけの速度が出ています。

平均速度
下り:6.57Mbps
上り:0.56Mbps
ping:64
docomo系のMVNOだと10Mbps近い速度というのは本当に一部のMVNOしか出せないのですが、auのMVNOはmineoもUQモバイルも高速な通信が出来ているのを感じます。どちらもauの息のかかった会社ということで、この辺り速度の融通というのはかなり効いているのでしょう。
まとめ:データプランならmineoよりもUQモバイルを選ぶべき
データプランが実質的に1つしか選ぶ価値のないという問題がありますが、それでもauのMVNOではまず最初の選択肢としてはUQモバイルが真っ先にでてくるでしょうか。
何故ならばmineoではデータプランだけでも最低利用期間という解約金がプランにかかってしまいます。そのためデータプランの契約でも気軽には解約できない代物になっていたのですが、UQモバイルではそのような縛り契約はデータプランにはありませんので、契約のしやすさがmineoよりも上になっています。
プランの少なさはデメリットではあるものの、契約しやすいauのMVNOとしては貴重な存在です。速度も現状非常に速い速度を出しており、2GBのプランしか選びようがないという部分以外はとても満足度の高いMVNOの一つです。まだまだ始まったばかりですので、今後プランが増えてきたら面白いMVNOの一つでしょう。
UQ 2台ありますが、独自のネット環境だからいろいろな問い合わせフォームやログインなどにメールアドレスが認識されなかったりで、大変つかいにくいです。
その他の問題点は充電が五時間くらいかかるくらいですね。
問題点があってもコールセンターはそ知らぬ顔です。早く問題点を解決してもらえたらよい商品だと思いますが。