富士通がSIMフリースマホ第2弾を発表しました。
前回のモデルは法人向けの防水スマホをベースにしていましたが、このモデルではdocomoの冬春モデルとして登場したarrows Fit F-01HをベースにSIMフリー化しており、本気度が上がっている印象を受けます。今後SIMフリーモデル市場で富士通製のスマホがメインストリームになってくるかもしれません。
国産機ということで海外メーカーが多くサポートが不親切な節があるSIMフリースマホ群の中でも、安心して使える端末になってくれる可能性もあります。
スペックは高くはありませんが、価格も抑えぎみで各種機能が揃っているため、様々なシーンでの利用が可能になることでしょう。
各種特徴が揃う
Android Ver | 5.1 |
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チップセット | Snapdragon 410 |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
ディスプレイサイズ | 5インチ |
解像度 | HD(1280×720) |
LTE Band | B1/3/18/19 |
バッテリー | 2330mAh |
その他 | 防水・防塵・耐衝撃
NFC対応 VoLTE |
CPUはSnapdragon410、RAMは2GBとSIMフリースマホとしては2万円台半ばのスマホが有するスペックです。ですが実際の価格は3万円を超えており、単純なスペックと比較すると高めでしょうか。その代わりarrows M02は価格が高めの分、防水・防塵機能を備えて雨の日などにも使用に耐えうる付加機能を備えています。
SIMフリーでは防水を備えたものが少ないため、これまでキャリアスマホで防水機種を使っていた人も変えやすい存在でしょう。
arrows Fit F-01Hで搭載されていた指紋認証機能については省かれているため、そこは完全に同一機体というわけではないようです。
MVNOセットが発売、mineoからも
国産の防水スマホ、そしてSIMフリーかつスペック的に従来の格安スマホ系と同等以上の性能が期待できるということで、すでにMVNOがセット販売の予告をしています。
NifMoやmineoがすでにセット販売を予告しており、それぞれオリジナルカラーでの発売も予定しているようです。
NifMoのキャッシュバックおよび速度が低下したことで、安く購入する方法は今のところMVNOセットではありませんが、SIMフリー入門契約として、スペックや国内メーカーのサポートという点が良い契約になりそうです。
auとdocomoのマルチキャリアに対応
arrows M02のもう一つの特徴はマルチキャリアに対応している点です。
これはmineoで始まるauのVoLTE通信通話に対応するため、というわけでもないのでしょうが、LTE Band1での通信可能な技適、それにVoLTE通話に対応することによって、au回線とdocomo回線を問題なく利用できるような仕様にしています。
これまでのSIMフリースマホでもLTE回線ならばauのデータ通信が可能なものはいくつかありました。ZenFone 2や2 LaserはauのLTE Bandにも対応しているため通信は可能でした。
ですが今回はVoLTEに対応したことによって通信のみならず通話もできるようになっています。またそもそもZenFoneの場合だと技適の問題もあり公式には対応していないと案内していましたが、arrows M02ではそこもクリアして公式的にマルチキャリアに対応しているとしています。
ただしLTE Band的にau利用は利便性高くない
ただauのLTE回線にも対応してマルチキャリアスマホになっていると言っても、au回線のMVNOで使うには若干LTE Bandの対応が不十分となっています。
スペック表にも書いてある通り、arrows M02はauのLTE Bandへの対応は2つしかありません。これだと正直エリアとしては不安のあるカバー率です。docomoが3つのLTE Bandと3Gの通信通話網に対応しているのに対して、LTE Bandのみ2つでは使いづらさは目立つでしょう。
またマルチキャリアという謳い文句で勘違いしそうですが、このスマホはデュアルSIMではありません。一つのSIMしか入れられないため、docomoとau間で通信網を変えたい場合には差し替える必要があります。
ここは注意しなければいけない問題な部分の一つです。
オサイフケータイに一部対応
こうした問題点がありながら、arrows M02はそれでも3万円台のSIMフリーモデルとしては満足度の高い機種だと感じます。
その理由は防水・防塵があることに加えて、オサイフケータイにも一部対応しているからです。
NFC対応かつ防水のSIMフリースマホはこれまでほとんどなく、唯一あったのは5万円以上するXperia J1 compactのみです。今回のarrows M02は実に2台目の一部オサイフケータイ対応のSIMフリースマホになります。
一部としているのは、モバイルSuicaに対応するかどうかまだ未定だからです。JR側に審査に出しているようですがまだ正式には決まっていないため、一部のオサイフケータイ対応というところまでしか紹介出来ません。
それでもその他のNFCに対応した電子マネーサービスは結構使えるものがありそうなので、キャリアスマホからの乗り換えに適していると考えることが出来ます。
国内メーカーのサポート体制の良さもあるため、SIMフリースマホといってもキャリアモデルに近い使い心地を得ることが出来るでしょう。
後は不具合問題が不安なところですが、arrows Fit F01Hの評判をみればある程度は予想できるため、arrows M02が気になる人はF01Hの評判を見て回るのも良いでしょう。
16GBだし、m01みたいに外見がもっさりしてないんで、なかなかいいんじゃないでしょうか。
M01は法人モデルということでデザインもっさり気味でしたよね。今回はdocomo提供モデルと共通ということで格安スマホの中でも細部にクオリティ高めの仕様が見られて期待できる気がします。
個人的には、これが3万ちょいなら、ヤフオクでXperiaの白ロムをわざわざ落とす必要もないと思います。
しかし、イオンスマホが話題になってから、約1年だと思うんですが、この1年でMVNOは、えらい進化しましたねー。
価格は下がる、データ容量増える、端末もどんどんいいものがでる。
国が余計なことをして3大キャリアに、携帯の価格をさげさせるよりも、この流れを止めさせないのが、一番いい方法だと思えます。
3大キャリアが中途半端な値下げをして、MVNO各社のやる気を削ぐのが最悪の結果だと思います。
キャリアの値下げで平均5000円ぐらいまで落ちたらMVNOは痛くなりそうですね。
サポート体制と回線の安定性考えたらこれぐらいの料金なら付加価値含めて契約し続ける人も出てくるでしょうし。
値下げの代わりに裏技チックな料金割引プランが消えそうなのも残念なところです。