日本では非常に人気の高いスマートフォンの一つにXperiaシリーズがあります。ソニーのスマートフォンで高いデザイン性が好まれているのでしょう。
このXperiaシリーズはかつては格安SIMの最良の伴侶の一つでした。最新スペックを持ったXperia Z3 compactがdocomoで投げ売りされ、現在でも余裕で通じるハイスペックスマホにも関わらず、一時は3万円以下の白ロム販売価格で安くスマホのみを購入できるようになっていました。
このXperia Z3 compactと格安SIMの組み合わせは、現在市販されているどの格安スマホよりも圧倒的にコストパフォーマンスが上なベストに近い格安スマホとして利用できました。
しかしこのXperiaもdocomoでの投げ売りが終了し、格安SIMの爆発的な人気によって市場在庫が枯渇し、かつては3万円以下で買えた白ロムも今では5万円を簡単に超えてくる高額価格で販売されるようになりました。
このZ3 compactで見られた現象はその他のXperiaシリーズでも見られ、au版のXperia Z3も3万円前後の価格から5万円まで値上がりするなど、かつておススメとされていたシリーズ各種の白ロムも今では高額商品になってしまいました。
これからXperiaシリーズで格安スマホを作るならXperia M4
SIMフリーモデルのXperiaもXperia J1 comapctとして登場していますが、こちらもまだまだ販売価格は高額なものになっていて、決して安い買い物ではありません。そのため現状ではXperiaシリーズを使って格安SIMを使おうとすると、高額な初期費用がかかってきてしまい、安く済まそうとすると中国や台湾製のSIMフリースマホを購入するしかない状況になっています。
こうした状況の中で、回線はMVNOの格安SIMでもスマホはXperiaと組み合わせたいと思った場合、高額な白ロムや国内SIMフリーモデルを購入するしかないかと言えばそうではありません。実は現在国内市場における各種Xperiaは非常に高額になってしまってはいますが、海外モデルのXperiaならば比較的安価に購入することが可能になっており、今現在少しでも安くXperiaのミドルスペック以上の商品を見つけることが出来ます。
特に今最もコストパフォーマンスの良い海外モデルのXperiaシリーズとしておススメできるのは、『Xperia M4』です。このスマホは3万円以下にも関わらずミドルレンジのSIMフリースマホの中でも高いスペックを持ち、デザインもXperia Zシリーズと同じ背面ガラスを利用していますから、高級感のある見た目を有しています。
今格安スマホ級の価格でXperiaを購入しようと思ったら、このXperia Mが最も購入しやすいでしょう。
ミドルハイなXperia、デメリットはおサイフなどが使えない
Xperia Mがどういうスマホなのかというと、以下のスペック表から解説してみましょう。
AndroidVer | 5.0 |
CPU | Snapdragon 615 |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
ディスプレイサイズ | 5インチ |
解像度 | HD,1280×720 |
カメラ画質 | 1300万画素 |
LTE Band | 1/3/5/7/8/28/40 |
バッテリー | 2400mAh |
重量 | 135g |
LTE Bandは国内向けだと1,3,8,28が対応してくるもので、docomo網のMVNOはもちろんSoftbankのキャリア回線でも利用が可能となっています。Softbank回線で使う場合は以下の記事で自分の契約と照らし合わせてください。
CPUにはSnapdragon 615が使われ、RAMは2GBです。CPUとRAMの関係性で言うと、ミドルレンジのスマホならSnapdragon 400以上+2GBあれば十分にサクサクな動作をしてくれますが、そのCPUがS610以上のXperia M4はスペックの理論値上はミドルレンジのスマホ以上の快適さを持っていることになります。(S600はGPUの性能などが影響してS400と違いが少なく、動きの快適さがうかがえるのはS610以上の型番からと個人的には感じます。)
CPUとRAMという快適さに関わる項目が比較的良いものになっており、さらにはディスプレイ表示もHDに抑えられていることでRAMへの負荷も少なく、まずストレスを感じることのない快適な操作性を見せてくれることになるでしょう。
普通のスマホとして使うのならば十分すぎる性能があるため、安いからといって何か使い方が制限されることはありません。むしろ国内のSIMフリースマホの同価格帯、ZenFone 2 laserやP8 Liteよりもスペック自体は上のものになるため、スペック:価格の対比においてはコストパフォーマンスの良いSIMフリースマホになります。
更にデザインは人気の高いXperia Zシリーズのものを踏襲しており、安っぽい強化プラスチック中心の格安スマホとは一線を越えた高級感や所有感を満たせるデザインになっています。
ただこのXperia Mは海外向けのモデルということもあって、日本向けの機能が一切含まれていない点はデメリットです。赤外線通信やおサイフケータイ、ワンセグなどは使えないため、Xperia J1 compactに比べると見劣りしてしまう内容になっています。
それ以外の機能についてはテザリングも使えるので問題になることは少ないですが、白ロムdocomoスマホバージョンのXperiaと比較すると一部で機能が削減されています。
Xperia M4にmineoやIIJmioのSIMが使いやすいXperiaな格安スマホに
ミドルハイなスペックを持ちながら3万円ほどあれば購入できること、そしてXperiaの人気シリーズであるZの名を冠したモデルとそっくりで、安っぽさがない点はこのXperia M4の利点でしょう。
海外機にあたるため、修理保証などの問題は抱えますが、心配な場合は高くなるもののイオシスなどを利用すると良いでしょう。
このスペックとデザインのスマホがこの価格ですから、SIMフリースマホでの格安SIM運用を考えている人には非常におススメできる組み合わせであると感じられます。
ちなみにセットにして契約すべき格安SIMとしては、個人的な格安SIM選びの指標として考えている「速度」があって「ポリシー」のあるMVNOを選ぶことをお勧めします。
mineoやIIJmioといったユーザーを考えた運営を行うMVNOを選ぶことで、長期的に満足度の高い利用が可能になります。下記の記事にも書いたように、今現在この2つはかなりユーザーと向き合ったMVNOであり、その回線速度も極端に遅くならないようにと増強が繰り返されています。
こうしたユーザー第一のMVNO格安SIMとXperia M4の組み合わせは、コストパフォーマンスが良いのは当然ですが、精通した人から見れば幾多もある格安スマホの組み合わせの中でも「頭のいい」内容であることは間違いないでしょう。
この海外Xperiaを購入するという考えも、これからXperiaで格安SIMを運用・SIMフリーで使っていきたい場合に十分な候補になるはずです。
購入はエクスパンシスからです。エクスパンシスは香港のスマホ販売会社ですが、長年日本ユーザーを相手にしていますし、日本以外にもアジア・ヨーロッパ圏で事業を展開しており、会社としてはまっとうな企業です。
それ以外では初期不良や不具合が起きたときの対処が早いイオシスで購入するのもありかと思われます。ただこちらはあまり在庫がないのと中古品も一緒に販売しているのでコンディションには要注意です。
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