docomoスマホでMVNO格安SIMのテザリングが可能に テザリングAPNの強制変更対象外機種が増加

これまでdocomoから販売されたスマートフォンではMVNO格安SIMを用いてのテザリングが出来ませんでした。

その理由はdocomoからの販売スマホではテザリング時にAPNが強制的にdocomoサービスの通信に対応したAPNに固定されてしまうため、MVNOのAPN設定では通信が通らないという問題がありました。

このためdocomoのスマートフォンを使っていた人がそのままMVNOを契約したり、docomoの白ロムを購入して格安SIMを差して使っていた人は、テザリング機能だけは使えない状態で利用してきました。

ところがここ最近発売されているdocomoスマホでは、このテザリング時のAPNロックがなくなり普通にMVNO含む海外SIMなどでもテザリング出来るようになってきているので、その内容を報告したいと思います。

スポンサードリンク

シャープスマホを境に2016年のモデルはほぼテザリング可能に

docomoのスマートフォンはこれまでソフトウェアを改造してテザリングAPNのロック機能を外すことでしか、MVNO格安SIMでのテザリングというものは出来なかったわけですが、どうも2015年後半にシャープが発売した機種からテザリングAPNロックがなくなっていき、2016年に春夏モデルとして発売された各メーカーの機種ではほぼこのテザリングロックがされていない状態になっています。

具体的にmineoが各機種で動作報告を行っています。

https://mineo.jp/device/devicelist/docomo/

かねてよりdocomo版のGalaxy S7 edgeやXperia X Performanceで何も設定しなくても格安SIMでのテザリングが可能になったという報告がSNSなどで散見されましたが、実際にはほぼ春夏モデル全般でテザリングロックが排除され、シャープ製のスマホではそれより前にそうした制限がなくなっています。

機種名としては次のようになっています。

AQUOS ZETA SH-03G
AQUOS EVER SH-04G
AQUOS ZETA SH-01H
AQUOS Compact SH-02H
Disney Mobile on docomo DM-01H
AQUOS ZETA SH-04H

Galaxy S7 edge SC-02H

Nexus 5X

arrows SV F-03H

Xperia X Performance SO-04H

このようにSH-03Gから始まり、Nexus 5Xのような特殊なものを除いては各メーカーの最新モデルでテザリングが開放されているようです。

まだまだ白ロムとしては各機種ともに高いですが、このモデル以降はテザリングが出来ない問題というのを気にしなくてよくなりそうです。

独禁法に触れる可能性があるテザリングAPNロック?

このテザリングロック機能の排除をdocomoが決めた理由としては特に公表されていません。

ただMVNO格安SIMが広がったことによりユーザーの利便性を向上させようとした配慮、という側面は薄く、どちらかというとSIMロック解除義務化に伴いテザリングAPNロックが独占禁止法に抵触するのではないか、という指摘が入ったことによるほうが、テザリングAPNロックの排除を決定した要因としては強いかと思われます。

SNS上のdocomo社員の人なんかのつぶやきを見ていると、このAPNロックがdocomo社内で独禁法に触れるのではないかという議論がされていたようで、真偽不明ながらもAPNロックをすることが長期的に不利だと悟った故にロック解除に踏み切ったものと予想されます。

 

他にも説はあるものの実際のところどういった意図でテザリングを解禁させたのかは不明にはなりますが、一応この変化によってMVNOユーザーにとってはdocomoの白ロムが今後非常に使いやすいものになりそうです。

まだまだ端末自体は揃っていないものの、今後1年ほどでdocomoの白ロムも購入しやすくなった上でテザリングも可能な機種というのが増えていくことでしょう。ちょっと面白くなってきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です