2台持ちによって毎月の携帯電話に対する支払い料金を節約するという方法はとても効果的です。その効果によって約半分近く毎月の料金の支払いを節約出来ることを過去の記事で解説しています。
今回の記事ではそれを更に掘り下げてみたいと思います。掘り下げる内容は2台持ちのメイン回線、あるいは通話用回線として使うことになるであろう『ガラケー』についてです。
このガラケーについてどういった内容を掘り下げるかというと、その維持費についてになります。2台持ちをする場合、スマートフォンは格安スマホや格安SIMを利用することで簡単に料金プランを組み合わせることが出来ますが、メイン用通話用の回線であるガラケーは、利用状況によってその料金プランの組み方は千差万別になります。
ここでは一般的に想定されるガラケーの利用方法に則って、考えうるガラケーの維持費についてを検証していきたいと思います。
ガラケーの使い方でプランは変わる
ガラケーの料金プランは、もう一台のスマートフォンよりも多種多様な使い方が想定されると思われます。何故ならスマートフォンは格安SIMと組み合わせる場合、基本的に利用するだけのデータ通信量と月額との間で納得できるプランがあればそれを選べばいいのです。
一方でガラケーの料金プランは、ガラケーの利用状況に応じて得するプラン、損するプランがありますので、それらを把握しておかないと無駄なお金を支払ってしまう場合があります。また、キャリアメールを使う場合は、ISPサービスへの加入とパケットプランの利用について正しい認識が必要になります。
そして契約しているガラケーの携帯キャリアによっても料金プランが微妙に違いますので、そこでも細かな対応が必要になります。ですのでまずはガラケーで想定される使い方をいくつく想定として取り上げてみます。
想定としてキャリアメールは存続させることを前提にしておきます。2台持ちをする人は恐らくキャリアメールというものはとても重要でしょう。
- 電話は受けがメインという場合
- 電話はするが事務的な用途に少しするだけ
- 電話はたっぷりとする
- メールをたっぷりする
こうした分け方が想定される2台持ちのガラケーの利用用途になるかと思われます。こうした使い方を想定した、ガラケーの料金維持費について考察をこれからしていきます。
電話が受け専門、あまり通話発信をしない場合
もしもあまり通話をしない場合、ガラケーのプランは最安のプランでも平気でしょう。仮に長時間電話する必要などがあっても、2台持ちのスマホ側にLINEなどをいれておけば、友人との通話はそちらのLINEを使ったネット回線経由の通話を行えば通話料がかかりません。
基本電話がかけることが少なく、かかってくる時のために電話を持っているという場合には、最安のプランで維持費を作りましょう。そのプランの一例を挙げます。
docomo | au | |
基本料金 | 802円 | 802円 |
(割引サービス) | (▲???円) | (▲???円) |
(端末分割代) | (???円) | (???円) |
総額 | 802円 | 802円 |
電話を受けることが多く、メールについて今回考えなかった場合の料金がこちらです。メールを使いたい場合は別途324円がかかります。docomoでは「タイプシンプルバリュー」のみ、auでは「プランEシンプル」を契約した場合の料金になります。SoftBankについては少しガラケーのプランが特殊なので、また別途SoftBank向けのガラケープランを単独で解説しますので、それまでお待ちください。
カッコ内で閉じた項目に当てはまる金額が入ると、802円から更に割引かれて安くなったり、逆に端末代金を分割で支払っている場合は高くなってしまうことがあります。
例えば端末代金を一括で支払い、割引が900円も付いてくるauのGRATINAというガラケーを使ってこのプランで契約したとします。そうすると802円の料金に900円の割引で基本料金は0円で使えるようになります。正確には割引の効かないユニバーサル料金というものが2円残るため、維持費は月額2円になります。
このように割引次第ではこの料金プランでは最低維持費として802円ではなく月2円維持も方法としては可能です。この場合、端末代金を一括で支払うことが必要ですが、MNPや新規契約だと一括0円でガラケーを契約することが出来ます。機種変更だと定価の場合が多いですが、それでも3万円ちょっとがガラケーの価格相場なので、それほど高くはならないかもしれません。
電話を少しする場合
あまり電話はしないが、全くしないということもなく、かと言って通話定額プランへ加入するほどでも無いという場合はどうすべきでしょうか。こうした場合は無料通話が少しでもあるプランへの加入を考えることでしょう。
それでは無料通話があるプランについての維持費を作ります。無料通話は契約するプランによって違いますが、ポピュラーな25分間の無料通話付きプランで考えてみましょう。
docomo | au | |
基本料金 | 1008円 | 1008円 |
(割引サービス) | (▲???円) | (▲???円) |
(端末分割代) | (???円) | (???円) |
総額 | 1008円 | 1008円 |
基本的な計算方法は先ほどと変わりません。割引の条件も基本料金だけで済むので、パケットプランへの加入は不要です。約1000円分の無料通話が付くプランで想定しており、docomoは「タイプSSバリュー」、auは「プランSSシンプル」を使って計算しています。
こちらも割引次第では月2円で使うことも理論上は不可能ではありません。ですがガラケーに1000円を超える割引というのはなかなか無いので、200円前後は維持費が毎月かかることは覚悟しなければいけません。
電話をたっぷりする場合は通話定額で
3つ目に想定するのは発信電話の時間が多い場合のガラケーの維持費です。
電話をするならガラケーの料金プランはもう決まりです。つい最近になって新設されたキャリアの料金プランに、通話定額プランというものが出てきています。カケホーダイ・スマ放題・電話カケ放題です。
これらのプランはスマートフォンだけでなくガラケーでも契約が出来ますので、このプランを利用すれば定額で通話し放題になります。
2200円の料金プランでどこのキャリアも通話料がどんなに使っても定額となります。
一つ注意したいのは、それぞれの通話定額プランにはキャンペーンや利用条件にバラつきが見られる事です。この中で最も使い勝手がいいのはauです。auはデータ定額プランへ非加入でも毎月割という割引が適用出来ます。一方でdocomoとSoftBankにも月々サポートと月月割という割引があるのですが、こちらはデータ定額プランへの加入をしないと割引がされません。
またauとdocomoはキャリアメールが必要ない場合、ISPサービスを解約出来ます。iモードEZWebといった契約なし、つまり324円ほど節約する事が出来る契約も可能です。ですが、SoftBankの場合はISPサービスであるS!ベーシックパックは解約する事は出来ません。必ずセットで契約しなければいけません。
docomo | au | SoftBank | |
通話定額プラン | 2316円 | 2316円 | 2316円 |
ISP契約 | (324円) | (324円) | 324円(必須) |
(割引サービス) | 適用不可 | (▲???円) | 適用不可 |
(端末分割代) | (???円) | (???円) | (???円) |
総額 | 2316円 | 2316円 | 2700円 |
SoftBankのみISP契約が必須ですので、2700円と通話定額プランではかかってしまいます。「カケホーダイ」、「電話カケ放題プラン」、「スマ放題」の中でこの仕様はSoftBankだけです。
もう一つ特徴として、割引サービスが基本プランだけで適用できるのがauのみとなっています。docomoとSoftBankではデータ定額プランを契約していないと割引が適用されません。これはauのみの嬉しい仕様です。
例えばGRATINAでは毎月割が900円ありますので、2316円から900円を引いて1416円で電話し放題の通話定額プランを契約することが出来ます。
電話をする人にはかなりの節約運用をできる料金プランと言えるでしょう。
番外編:メールをいっぱいする場合は?
最後にメールを沢山する場合にガラケーの料金プランをどうするかということを考えてみましょう。ずばり対処法は2つです。
- 低額な料金から始まるパケット定額コースを付けておく
- 2台持ちのスマホにLINEを入れておく
このどちらかがいいでしょう。
基本的に1日数回のメールならば、わざわざパケット定額プランへ加入しなくても、上限に行くこと無くspモードなどのISPサービスだけの契約でもいいのですが、写真や絵文字などのパケットが多く取引されるメールをする場合は、下限の安いパケット定額プランへの加入は必要かと思われます。
これに入っておけば例えメールを使いすぎても、ある程度の料金に抑えてくれるでしょう。もしもメールだけでパケットの上限である4400円に達するようだったら、スマホの1台持ちのほうが節約できます。
もしも2台持ちのスマートフォンでもメッセージのやりとりをしても大丈夫な場合は、LINEをこちらのスマホ側で使ったほうが便利さは拡大に増すと思います。LINEは今多くの人が連絡手段としてアカウントを持っていますので、こちらへとメールの用途を移行させることが出来れば、ガラケー側でメールのパケット料金を心配しなくて済みますし、長期的にはガラケーのキャリアメールを捨てる事も出来るかもしれません。
メールを沢山する方は、最も安いパケット定額プランへ加入しておくか、2台持ちスマホのほうでLINEを使って連絡手段を変更するかにしたほうがいいかもしれません。
まとめ:ガラケーの料金次第で2台持ちはかなり安くなる。
今回はガラケーとスマートフォンの2台持ちをする際に知識として必須となる、ガラケーの維持費の組み立て方について学んでみました。2台持ちでうまく節約するためには格安SIMと格安スマホの知識だけでなく、自分の利用用途に合わせたガラケープランの構築が必要です。
今回例として並べたガラケーの利用方法としては多くの人に当てはまることかと思われますので、幾分かの参考にはなるかと思います。2台持ちを検討していて、現在ガラケーのプランをパケホーダイなどの高い料金プランで組み合わせているという場合は、ネットの機能を2台目としての格安スマホに任せて、通話とメールだけに特化したガラケーを持つというやり方は節約方法の一環として確実に効果をあげられることでしょう。最安月2円、電話し放題のプランでも1416円~高くても2700円(端末代金を計算せず)で利用できますので、2台の契約があったとしても負担はとても軽くなります。
今回の例から自分に適したプランを考え、2台持ちに最適な料金プランを組み上げてもらえればと思います。
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