格安SIMはどれを選べばいいか 速度の他にMVNOとしての信頼性やポリシーを判断材料にすべし

miopho

多くの種類が存在するようになった格安SIM。昔は日本通信、IIJmio、BIGLOBEぐらいしか選べる会社はありませんでしたが、今ではMVNOとして回線を提供する事業者は数十社におよぶようになり、数多くの「格安SIM」が世に出回るようになりました。

これから格安SIMを選ぼうとしている人はこの沢山の格安SIMの中から一つの契約を選ぶというのは大変な労力がいることでしょう。特に最近はこのような格安SIM向けのサイトが増えたのはいいものの、各サイトですすめている格安SIMが全く異なった内容になっており、多くの情報を使って比較検討しようとすればするほど、どれを選んでいいのかわからなくなってしまいます。

当サイトでは、この格安SIM選びの一つの指標として、通信速度という値をオススメの際の参考値にしています。実は格安SIMはMVNOによって速度がまるっきり違い、日々の使いやすさが速度によって大きく体感として違います。性質的にも「安かろう悪かろう」な商品になりがちで、通信費は安くすることができたけれども、ネットに繋がるのが遅すぎてむしろ不便になったり不満を感じやすいデメリットを含んでいます。MMD総合研究所の調査でも、格安SIMユーザーの39%がせっかく格安SIMに切り替えて安くしたものの、速度の遅さに後悔しているという内容も報告されています。

この速度という比較の指標は、もはやどこを選んでも料金が大きく変わらない格安SIMの中でも、明確に数字が異なってくる点であるため、比較する数値として最上位に位置する指標になるかと思います。

MVNO格安SIMの速度比較 12月 IIJmio/mineo/楽天モバイル/FREETEL/OCN/BIGLOBE/DMM/UQ mobile他

2016.12.08
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しかし速度だけが比較の基準ではない

しかし速度だけが格安SIMを選ぶための指標足り得るかと言えばそうではありません。格安SIMの速度は日が変わるごと・月が替わるごとに変化しやすい性質を持っており、短・中期的な指標になり得ても長期的な指標にはまだまだ心もとないものです。

速度は格安SIMの快適さを担保する重要な要素であるのは確かなのですが、それが果たして長期間続くものなのかどうかという点においては、単純な速度比較だけでは判断しきれないものになっています。

 

速度以外に何を指標にすればいいのか。それは「ポリシー」

それでは速度も重視した上で、更なる格安SIM選びのポイントとなる部分はどこにあるのでしょうか。

それは「ポリシー」です。

ポリシーという指標はとても曖昧なものですが格安SIM選びにおいて速度と並ぶ非常に重要な要素です。「ポリシー」とは要は格安SIM、MVNOという事業に対してどれだけ真面目に取り組んでいるか、という指標としてみていいでしょう。

ただ安いだけの回線を提供してそれでおしまい、という事業者が現在の格安SIM提供元には数多くいます。そんなところと契約したら、料金は安くなっても日々の通信環境は大きく劣悪なものになってしまいます。

格安SIMをもしも長期的に使っていこうと考えた場合、ただ安いだけの回線だけ提供しているMVNOは当然選んではダメです。こうした安さだけを前面に押し出しているMVNOは、ユーザーの利便性を考えての設備増強や帯域増設といった速度上昇や速度維持に関わる投資を後回しにして、ただただ契約者のみを集めて運営するだけのMVNOです。

こうした事業者と契約してしまうと、長期的に見た時にせっかく回線料金は安くなったのに快適さ皆無の鈍足通信回線を使わされることになります。これに対してある程度MVNOを運営するポリシーがユーザーに向いている事業者ならば、しっかりと改善に対して前向きになってくれるため、たとえ一時的に速度を落としても長期的に見れば速度が復活する可能性が高く、結果的に快適な通信環境で利用し続けることができます。

 

「利用者目線」のポリシーのある格安SIMは?

それではこの格安SIMを選ぶポイントとして「速度」と共に重要な要素である「ポリシー」のあるMVNOというのはどこになるでしょうか。

 

そもそもポリシー自体はどのMVNOでも持っているものです。例えば楽天モバイルだと「格安スマホ」でも最低限の品質を保つために低価格スマホを扱わない、というものや、DMMモバイルの業界最安値を常に維持する、という各社のポリシーが見て取れます。

ただこれらのポリシーについては、格安SIMを選ぶ基準としてはあまり重要ではありません。ポリシーが重要だからと言っても、こうしたものはそれほど評価出来ません。その理由は利用者側を向いていないからです。

スマートフォンの回線という毎日使うもの、そしてこれから長期的に使い続けるものですから、MVNO事業者の選択には「利用者のことを考えた運営ポリシー」を持った会社を選ぶべきです。先の楽天モバイル、DMMモバイル、そしてその他大勢のMVNOでは一見料金プランやスマホの種類の豊富さでユーザー目線を持っているようにも見えますが、実際の動作報告や障害報告、その他の検証結果に対するユーザーへのレスポンスが非常に遅く、そこまで信用に足るものではありません。

 

IIJmioとmineoはユーザーを考えたMVNO

では本当にユーザーのことを考えて運営することをポリシーとして持っているMVNOはどこでしょうか。それはIIJmiomineoです。この2つのMVNOならば、他社のMVNOに比べても信頼の出来る存在であり、長期的な利用をする回線の選択肢として任せられる存在です。

IIJmioとmineoはどちらもユーザーへのサポートや対応に力を入れており、利用者第一の姿勢を見ることが出来ます。どちらも公式ブログからの情報発信やTwitterでの素早い情報発信をしており、iOSやAndroidのアップデートなどの変更が行われるとすぐに検証へ入ります。その他のMVNOが完全に検証をせず沈黙し、ユーザーの自己責任として片づけている中で、IIJmioとmineoや検証報告を繰り返しています。

またユーザーの声を聞く場をどちらも提供しているという特徴も一致しています。IIJmioはIIJミーティングを定期的に開くことでMVNOのネットワークについて詳しく解説しています。参加者はメディア関係者などが一部混ざっていますが、半数以上は普通の利用者が中心で、各種質問やIIJmioに対する要望をダイレクトに社員へとぶつけることが出来ます。

mineoでは公式ブログ「マイネ王」の中で、格安SIMに関するコミュニティの中でも相当に濃密なユーザーコミュニティが出来上がっており、技術的な知識を持ったユーザーが集まって非常に価値ある環境が作られています。こうした環境を作れた要因は、ブログ内でmineoの社員の人がユーザーのコメント一つ一つにしっかりと反応し、コミュニケーションをとってきたことが挙げられるでしょう。ユーザーの声に耳を傾けて、様々な検証や質問に答える姿勢はIIJmio同様にMVNOの中でも稀有な存在です。

当然帯域増強も。しかしIIJmioは加入者増に追い付かず

こうしたユーザーとのコミュニケーションを重視した運営ポリシー故に、速度を出すための帯域増強なども常時行っています。どちらも大々的には発表していませんが、ブログ内やミーティング内で月1回~2回の頻度で速度アップのためにdocomo、auからの帯域購入を行っていることを報告しています。

これがユーザーに向かった姿勢を持たないMVNOだと、数ヵ月間速度状況を改善させずに放置している場合があります。最近は改善されましたが一昔のBIGLOBEや、現在ではSo-netのPlay SIMなどがユーザーのための増強をサボってる格安SIM筆頭でしょう。IIJmioとmineoはそのような速度改善に対する態度をサボることなく、ユーザーのためにしっかりと行動を続けています。

ただし、IIJmioについてはこの帯域増強を繰り返しているものの効果的な影響が今のところ発揮できていません。その理由としては、IIJmioが人気過ぎて増加する契約者の数に購入する帯域の規模が間に合っていないからです。

毎月IIJmioは速度上昇のために接続帯域の購入を継続しており、混雑さえ無ければdocomoの純回線よりも速い時があるのですが、混雑する時間帯(12時台や夜)には集中する利用者の接続によって、速度が落ちてしまいます。そこは今回の話の中では注意点の一つになります。

 

速度面から見るとmineoのほうが今は安定

IIJmioの姿勢は一貫しており、格安SIMユーザーの利便性を考えた対応を継続して行っているものの、加入者とのバランスがうまく取れていません。

その一方でmineoは加入者の増加と帯域設備増強のバランスが取れており、定期的に速度の改善を実感できるものになっています。

まだまだ全体の帯域の総量ではIIJmioレベルには至ってないものの、事業者のポリシーから考えて、IIJmioに匹敵する格安SIMになることは間違いないでしょう。

mineoはdocomo網を使った格安SIM(dプラン)もau網を使った格安SIM(aプラン)も用意しており、多くのユーザーを満足させることのできるMVNOへと現在進行形で進化していますが、このどちらにおいてもユーザーが使いやすくなるようにと常に速度維持のための帯域増強を欠かしていません。

特に8月から10月まで行われた無料キャンペーン中に爆発的に契約者数が増えたにも関わらず、速度低下が見られたのは一定の期間のみで、すぐにdocomo・auから帯域を買い付けて、既存のMVNOよりも高速な状態へと復活させる積極的な姿勢が見られました。IIJmioよりも知名度が今のところ無いため、加入者数も十分に帯域の定期購入にあった速度で増える形で、IIJmioよりも余裕のある状態で速度も出ています。

今選ぶならこのmineoが信頼できるMVNOに足るポリシーを持った格安SIMであり、速度も良い格安SIMという評価が下せるでしょう。

このように格安SIM選びには速度の比較からの使いやすいSIMを選ぶという視点と同時に、その速度をより良いものに常に改善してくれるようなMVNO事業に対する真摯なポリシーを持っているかという比較の視点も重要です。

例えば楽天モバイルなんかは楽天という名前こそ有名ですが、ユーザーの使い勝手に直結する速度の部分ではほとんど手をつけず改善の兆しが見えません。U-mobileはなんと50万件もの契約を有していますが、良い評判はまるで聞こえてきません。理由としては速度の安定感が皆無であり、無制限のLTE使い放題プランに実質的な制限があるなどの企業姿勢に疑問符を持たれていることが要因でしょう。

こうしたMVNOは長期的に利用を継続していこうと考えたときには、オススメが出来ません。オススメ出来るのはたとえ一時的に速度が遅くても、ユーザーのことを考えてしっかりと速度を復活させてくれる姿勢を持ったMVNOです。

その筆頭がIIJmioでありmineoです。この2社ならば時間はかかっても利用者のためになる施策・運営を他社よりも確実に期待できます。現状ではユーザーの増加率が緩やかなmineoのほうが速度というもう一つの格安SIM選びに重要な指標も満たしているため、そちらがいいかもしれません。

ただどちらも選ぶ価値は同等に高いため、これからの格安SIM運用を考えるならばまずこの2つを見てから他のSIMを考えた方がいいでしょう。IIJmioやmineoとプランやデータ通信量が同じようなMVNOを考えているようだったら、悪いことは言わないのでこの2つを選んだ方が長期的に後悔する確率は減っていきます。

後悔しないためのMVNO格安SIMを選ぶためにも、「速度」と同じように利用者目線の「ポリシー」があるかどうかを判断基準にしてみましょう。

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