SIMフリーモデルのMVNO向けXperia J1 compactの登場によって、そのセットとなるMVNOとして注目され始めているSo-netのPlay SIM。そしてデータプランがようやくラインナップに含まれたことでこれまで以上に契約しやすくなった楽天モバイル。この2つの速度を今回は比較してみたいと思います。
書いてあるようにこの2つの格安SIMは、今注目が高くなっている筆頭かと思われます。特にPlay SIMはSIMフリーXperiaの登場によって過去最大級に関心が集まっているのではないでしょうか。
今回はわずか2つのMVNO格安SIMの速度比較ですが、同じく過去に速度測定をした5社のものとも参考にして、どれが速いのかというのを確認してもらえたらと思っています。
楽天モバイルとPlay SIMのプラン、計測環境
今回の計測を行った状態についてかるく説明しておきます。
楽天モバイルではデータプランの3.1GBパックを契約して使っています。Play SIMは110MB/日のコースを契約して利用しています。
どちらも4月から使えるデータ通信量が増量していて、月額料金も1000円以下という非常に優れたコスパを見せる格安SIMです。
これらをdocomoのGALAXY S5でそれぞれの時間帯で2度速度計測しています。
12時の速度

12時 | Play SIM | 楽天モバイル |
平均ダウンロード速度 | 8Mbps | 8.63Mbps |
今回比較に選んだ2社の速度で目をみはる結果になったのは、MVNOが一番速度を落とすといわれているお昼の時間帯に、どちらも5Mbps以上の通信がしやすい速度を保っていたということです。計測によっては10Mbps近くに達するなど、MVNOにしては非常に良い結果を出しています。
この時間で速度が落ちないのはこれまでだとNifMoぐらいしか存在していなかったため、お昼時にも高速通信をしたい人にとっては、新たに選ぶ価値のあるMVNOが増えたと言ってもいいでしょう。
どちらも計測中はパケ詰まりなども起きていませんので、安定した高速通信という形で使えそうです。
17時の速度

17時 | Play SIM | 楽天モバイル |
平均ダウンロード速度 | 11.56Mbps | 11.09Mbps |
この時間帯も速度はどちらも速い結果が出ています。そもそも混んでいない時間帯なので当然といえば当然なのですが、速度には一切の問題がありません。
混雑してても平時でもちゃんとしたスピードの出せるMVNOということがわかります。
20時の速度

20時 | Play SIM | 楽天モバイル |
平均ダウンロード速度 | 6.85Mbps | 11.31Mbps |
この時間になると帰宅している人や帰宅中の人がスマホを触り始めて、再び混雑するようになってきます。その中でこれまで楽天モバイルよりもいい成績を出してきたPlay SIMが若干速度が落ち込んで、楽天モバイルのほうが速い結果を出すようになっています。
どちらもモバイル回線としては十分な速度ではあるため、Play SIMのこの時間帯の低下もあまり問題はありませんが、次の時間帯の結果を考えるとこの時間帯あたりから品質に問題が発生すると考えていいでしょう。
22時の速度

12時 | Play SIM | 楽天モバイル |
平均ダウンロード速度 | 0.69Mbps | 12.98Mbps |
20時台ごろから怪しかったPlay SIMの速度低下がここにきて目に見える数字でわかるようになってきました。実はこのPlay SIM、これまで速度測定以外の場面でも使ってきてみて感じるのが、夜になると速度が遅くなるというMVNOの中でも変わった特徴を持っています。
過去の記録も一緒に見てください。Xperia J1 compactのプランを比較する記事でも3月中のPlay SIMの速度を測ったのですが、こちらでも夜からの速度低下が記録されています。
ソニーの格安スマホ「Xperia J1 compact」何処で買うべきか イオンスマホ、So-net、ソニーストア | 格安スマホ回線研究所


午前中や夕方ぐらいまではMVNOの中でもかなり速いSIMだとは思いますが、夜はどういうわけか全然速度がでないというのが特徴になっています。
逆に楽天モバイルはこの時間も問題なく速度が出ているので、これまでの流れを見てもとても安定しているMVNOという評価を与えてもいいかもしれません。
まとめ:両社共に高速も、安定性では楽天モバイルが優位
結論としては、どちらの格安SIMも常時快適に使える高速通信を持っていると言えます。
ただSo-netのPlay SIMに関しては、お昼などの最も混雑する時間で快適な一方で、混雑度がそれよりも少ない夜中の時間帯で遅くなるなど、挙動がおかしな点もあります。
どちらも高速で品質の良さを感じさせますが、Play SIMに関しては夜からの速度低下がある分品質では一段劣る評価をせざるを得ません。夜中の通信がWi-Fi中心というのならば問題なく使えるかもしれませんが、毎回夜には自宅にいるというのも難しいことでしょうから、使っているといつかこの速度の不便さを感じてしまうことでしょう。
MVNO速度比較、IIJmio/OCN/BIGLOBE/DMM/NifMoどれが一番速いか、機能込みでオススメを決めてみた | 格安スマホ回線研究所
前回の速度比較の時に判明した回線品質の高いMVNOであるDMM mobile,IIJmio,NifMoという3つの格安SIMの中に、楽天モバイルは割って入るだけの実力を持っているかと思います。速度結果やそのほかの追加の機能などを踏まえれば、これまでの上位3社に新たに加わってオススメできる格安SIMとして4つ目のMVNOとして紹介できます。
Play SIMはこの上位4社には残念ながら入らず、それでいて速度の品質などはOCNモバイルONEより上ということで、5番目にお勧めできるMVNOということになるでしょうか。
今回の比較では楽天モバイルのほうが確実に優位性を持っており、楽天モバイルはDMMやIIJmio、NifMoといった高品質MVNOとの比較に値し、Play SIMは品質的にOCNモバイルONEやBIGLOBEとの比較が適していると言えるでしょう。
So-netの速度テストありがとうございました!
夜が残念なんですねぇ・・・。
しかし、楽天モバイルの安定感はなんなんでしょう。
親会社自体好きな会社じゃないんで、モヤモヤです。
(´・ω・`)
「夜はどういうわけか全然速度がでない」「夜中の時間帯で遅くなるなど、挙動がおかしな点もあります。」
それは単純にPlay SIMが一日単位のデータ容量だからでは・・・。
速度規制だと200kbps前後まで落ちるのでそれは無いと思います。
契約している人が一日単位の容量を使い切ろうとしている…ということです。
まあ夜に使いづらいMVNOであることに変わりはありませんが…(笑)
私はOCNの1日110MBコースを使っていますが、外に外出する時はニュースサイト等しか見ないため、高速通信は正直いらないかなと思い、低速通信がバースト機能で使いやすく、かつ月の値段が安いDMMに変えるつもりです。
自分にあったMVNOを選ぶための参考として、このサイトは大変役に立ちます。
私個人としては、MVNOによって速度がかなり違うということはわかったのですが、その速度の違いで、どれだけサイトの読み込みやダウンロードの時間に差が出るのか、というところが知りたい所ではあります。
長々と失礼しました。MVNOの隆盛に伴って、格安simや格安スマホのサイトは沢山出てきましたが、ここまで情報を客観的に捉えているサイトは私の見た限りこのサイトだけです。
これからも良質な記事を期待しています。
なるほど、OCNと同じ問題に陥っているということですね。それは失念していて意味を読み取ることが出来ませんでした。失礼しました。
いつも楽しみに拝見させて頂いています。
OCNを利用していますが、今までのOCNの遅さに悩まされていた自分としては、楽天の記事を拝読する度に心が揺れます。
ですが、OCNが4月から急に速度を上げてきているようです。月末には設備増強するとの情報もあるようなので、ぜひまたOCNの通信速度について取り上げて頂けたら嬉しいです。
OCNの速度が上がっているというのは初耳でした。以下の時の計測後に状況が変化したのでしょうか。
http://yesmvno.com/geosumaho-review/
速度計測についてはこれからも比較込みで時間が取れ次第やっていく予定ですので、それまでお待ち頂ければと思います。