このサイトではここ最近Y!mobileを推しています。
その理由についての詳しい内容はそれぞれの記事を読んでもらいたいのですが、要はこのY!mobileは格安SIM並みの料金で使えてサービス内容はほぼキャリアに近いものになっているのです。
1回10分の通話なら300回まで無料の準通話定額、2年間無料で2倍になって大容量に使えるデータ通信量、そして通信速度がMVNOとは桁違いに速いのがY!mobileの回線です。この時点でもはやサービス内容としてはキャリア回線と比較しうるものなのですが、Y!mobileの場合これだけのサービスを提供しながら毎月の料金が今なら1980円/月で1年間は使える+1万円のキャッシュバック付きという、料金の中身はむしろ格安SIMと比較したほうが適切なほど安くなっています。
1万円キャッシュバックを通信料に還元してしまえば22ヶ月間1980円/月で運用できる回線となるため、実質的に縛り期間中はほぼキャンペーン料金での運用が可能となっているのが今のY!mobileなわけです。
充実したサービス内容に比べてそれが使えるようになる料金があまりにも安すぎるため、純粋なMVNOではないもののこのサイトでは近頃オススメ度を高めています。
mineoが総務省の会合で助けを求める
さてこのY!mobileの存在ですが、他のMVNOを提供しているキャリアにとっては脅威でしかないでしょう。
MVNOだと通話定額はオプションで追加する形になり5分程度しか話せませんから、10分かつ基本料内に含まれるY!mobileと比べるとむしろサービス内容が悪いのに高くなってしまうMVNOも出てきています。更に通信速度は比較記事で結果として出ているように、MVNOはどれも時間帯によって不安定で遅いことを前提に考えなければいけないのに比べ、Y!mobileでは安定して高速という特殊さを見せています。
この内容・料金に敵うMVNOというのは特に音声契約で比較してみるとまず出てこないでしょう。唯一対抗プランを掲げてるUQ mobileがその性質上通信速度でも対抗しうる存在にはなっていますが、その他のMVNOでは料金も速度も分の悪い戦いになるでしょう。データプランなら対抗は出来ますが、音声プランでは通話定額の強みもありY!mobileにはまず対応できないと思います。
そんなY!mobileに対抗できないMVNOがつい先日、総務省に助けを求める事案が発生しました。
助けを求めたのはmineoです。
mineoはY!mobileに限らず実質的なサブブランド化して通信速度の優遇が行われている疑いの強いKDDIのグループ会社であるUQ mobileを含めて、MVNOでは対抗できない事業者・キャリアの息のかかった安値プランを出している事業者に対して、規制を求めるとも捉えられる提言をしています。
その内容は
「一部MNOの子会社やサブブランドは、MVNOでは成しえないような料金・サービスを展開しており、MVNO市場がMNOによる協調的寡占状態になってしまうことが懸念されます」
として、
UQ mobileに対しては
「価格・品質面のみならず、営業サポート面、端末ラインナップ等他のMVNOでは追随が困難と思われる活動を展開」
Y!mobileに対しては
「UQコミュニケーションズと同等以上の料金サービスであり、他のMVNOでは追随が困難と思われる活動を展開」
と評しています。
総務省|研究会等|モバイルサービスの提供条件・端末に関するフォローアップ会合(第2回)
こちらの内容からわかるように、比較的MVNO界隈では善戦しているmineoですら「追随が困難」という評価を与え、総務省に「安すぎるから規制して!(意訳)」と泣きつかざるを得ないほどに安くなっているのがY!mobileであり、それに追随できるバックグラウンドがあるのがUQ mobileなわけです。
このようにmineoという他のMVNOからも「コスパが良すぎる」回線と評されているY!mobile(とUQ mobile)というサブブランド回線は、現状最もお得に音声回線を契約するのに適しています。MVNOお墨付き(?)で品質が良すぎるのに料金が安いと名指しで批判されるものです。
今後もキャンペーン料金や容量増量とキャッシュバックが継続していく限りは、MVNOはどの会社でもとても太刀打ちできない契約内容になっていくでしょう。より安くてお得な契約が欲しいという人はMVNO公認のY!mobileとUQ mobileの回線は要チェックです。
番外編:mineoのお助け要請をどう捉えるか
さて思わぬ形でY!mobileの回線品質の高さと料金の安さが評価されましたが、今回のmineoが総務省にチクった件についてはこのY!mobile評価とはまた別の視点から語ることが出来ます。
今回はあくまでもmineoの一意見という形であまり本題とは関連しないものとして若干スルーされましたが、今後もmineoがこの総務省の有識者会議に呼ばれて同様の意見を繰り返した場合、Y!mobileの料金体系やUQ mobileの回線速度の良さというものが損なわれる可能性があります。
これを我々ユーザーはどのようにして捉えるべきでしょうか。
確かにY!mobileの驚異的なコスパ回線や、UQ mobileの明らかに好調すぎる回線速度はサブブランドまたはほぼサブブランド化している状態ゆえに出せるサービスです。これでは確かに他のMVNOが不利ということに間違いありませんが、こちらはあくまでもMVNO側の事情であって、ユーザー側からしてみれば安いのに高速な回線が使えるのですから、料金の規制やサービスの劣化なんてされたら堪ったもんじゃありません。
確かにmineoの要請はMVNO間の競争を促進させるためにも子会社優遇やサブブランド優遇をなくせということで真っ当な主張には見えますが、ユーザーからすれば高品質で低価格な「求めていた格安SIM」がサービス劣化してしまう可能性があり、「余計な口を出すな」と感じる人も少なくないでしょう。
そもそも最近はmineo含めてMVNOの間の「競争」も大した内容のものが行われてませんから、どの口が言ってるんだとは個人的な感情として持っています。
mineoについては当サイトでは結構各項目からみてもオススメ度の高いMVNO格安SIMとしてY!mobileやUQ mobileに並ぶ扱いをしていますが、今回の行動は個人的に印象が悪いです。公平性とか健全な競争環境とか確かに大事かもしれませんが、ユーザーにとっては安くて速い回線ならどんな形態でも実現してくれている事業者が存在していることのほうが助かるでしょう。
これからもこんな余計な真似が続くとY!mobile(とUQ mobile)の良さが失われてしまう可能性が高いため、そうならないことを祈っています、という個人的な愚痴でした。
いつも楽しみに読ませていただいています。
Y!mobileの月データギガ数がもう少し増えてくれるといいのですが。
4台でデータを分けあって使いたいです(SIM4枚で)
音声はガラケーで十分です。
ドコモのサブブランドは出てこないのでしょうか。
王様はそういう発想はしないのでしょうか。
先日、ソフトバンクは格安スマホ向け回線料を3割超引下げると発表しましたが、いつ格安SIMに影響するでしょうか。
また、ワイモバイルにも影響(さらなる低価格化)するでしょうか。
Y!mobileのデータ量はスマホプランSのCPで2GBというのはちょっと物足りないかもしれないですね。次のプランが6GBなだけにその中間を500円ぐらい値上げで作ってほしいところですが。
docomoがサブブランドを出したら一瞬でサブブランド関連はつぶされるかと思われます。これだけMVNOの回線元になっているMNOがサブブランドを出したら潰れる事業者が増えてしまうでしょう。またNTT関連の法律の縛りでそういうのはそもそもできないのではないでしょうか。
SoftBankのMVNOは現状Y!mobileと同じ再販型のプランの販売になっているため、この点が柔軟にならない限りは回線料の値下げもそこまで効果はないかもしれません。まずはMVNOが自由に料金を決められる状態になるまではユーザーにとって魅力的なプランは出てこないのではないでしょうか。
最近はUQが12時代に酷くなってきてます
繋がればかなり早いのですが、繋がるまでに何度もエラーを出します
普通にサイトを見るにしても重いのではなく、止まります
ここ二週間くらい酷いので、改めてテストしていただければと思います
MVNOの存在意義を考えさせられます。以前のJ:COM MOBILEの所でもありましたが、特定のサービスに特化して、ニッチな市場にアプローチするのがMVNOのあり方として相応しいのかなという気もしています。
ここからは少し厳しい意見ですが…。あなたは様々な記事でmineoを絶賛していましたよね?MNOやY!mobileに対抗するような戦い方をするmineoを。そのmineoがY!mobileに文句を言うようになるのは必然ではありませんか。だってこのままならY!mobileにシェアを奪われるのは確実ですから。それなら最初からmineoを絶賛するような記事は出さなかった方が良かったのでは。それかmineo(やその他のMVNO)のMNOやY!mobileに対抗するような戦い方には限界があるときちんと明示するべきだったのでは。mineoが今の戦い方を続けていたらY!mobileに文句を言うのは当然でしょう。それを今さら批判するのは、私は筋が通っていないと思います。
> 公平性とか健全な競争環境とか確かに大事かもしれませんが、ユーザーにとって
> は安くて速い回線ならどんな形態でも実現してくれている事業者が存在している
> ことのほうが助かるでしょう。
公平で健全な競争が維持されないと、結果的にユーザーが損をすることになると思いますよ。もし、mineo が指摘しているような協調的寡占状態になった場合には、まさに文中で危惧しているユーザーからすれば高品質で低価格な「求めていた格安SIM」がサービス劣化してしまう可能性な状態になることは火を見るよりも明らかだと思います。
やっと立ち上がり始めた業界なので、健全に成長してほしいです。
最近のUQ-mobileは、昼休み殆ど何もできない状態です。
スピードテストもほとんどできないのですが、できたときは30Mbps超えの数値を叩き出します。
12時台はデータ通信実用不可です。
ようやく障害情報として出したようですが、「10月21日から」とありますが、それ以前から昼の不具合は続いています。
10月中旬からその手の話題が見え始めてますね。また検証できるタイミングで調べてみようと思います。
匿名掲示板等では9月末頃よりよく聞く話です。 >UQMobileの接続不良
個人でもArrowsM03で使っていますが、「繋がれば速いが繋がらないことが多い」というのが最近の情勢になっているように思えます。スピードテストはまだしも、ウェブの閲覧どころかラインやメールの送受信すら満足にできなくなりました。
音声付随で契約(1年の縛りあり)したので、契約からわずか1ヶ月あまりで過去になかったほどサービスが悪化するとは思いもせず。
YMobileも1GBをサブ回線で保有していますが、プランが少なく自由さはいずれもなし。これではUQの欠点ばかりを抱え込む形になってしまったように思えます。
Y!mobileを規制するのではなく、最低でもY!moboleと同等の条件でMVNO各社へ提供させればいいんじゃないでしょうか。