第4弾イオンスマホは富士通製。ARROWS M01のスペックとサービス内容の評価とレビュー

イオンスマホがついに第4弾まで格安スマホのシリーズを出すに至りました。

今回のスマホは2つの特徴があります。

それ「国産」と「中高年向け」という特徴です。契約ターゲットを絞った新しいイオンスマホは、そのターゲット層には非常に響きやすい格安スマホとして販売される事になるでしょう。

「国産」というイオンスマホ第4弾しか現時点で実現出来ていない独自の格安スマホの魅力を今回は紐解いてみようと思います。

 

イオンスマホ第4弾の概要

イオンスマホはこれまで登場してきたイオンの格安スマホとあまり内容は変わっていません。かかる料金はこれまでどおり、税抜き2980円と料金面での変化はありません。使っている契約回線もBIGLOBE 3G・LTEを使っていて、その部分は過去記事で解説したことと共通しているところがあります。

変化が起こったのはスマートフォン端末です。これまでのイオンのスマホでは、韓国産1機種と中国産2機種と3つと全て海外、特にアジア圏の低価格スマートフォンを利用してきました。これを第4弾のイオンスマホにおいては、国産メーカースマホ、富士通の「ARROWS M01」というスマートフォンを使うことにしました。

スマートフォンの販売現場を見てみると、特に中高年のシニア層においては、韓国製や中国製のスマートフォンや家電製品に対するネガティブな意識があり、そういった人達はこれまで格安スマホを欲しながらも心情的な抵抗感から購入を控えていた傾向があるように思えます。

そうした人々を今回の国産メーカー富士通に端末を切り替えることで、格安スマホへと乗り換えてもらおうという意図がイオンスマホ第4弾から感じられます。そしてホームUIをシンプルさを追求したらくらくスマホ系に変更することで、スマートフォンの操作に不安を感じる中高年層の障壁を下げようとしており、格安スマホには珍しい特定の利用者層をターゲット特化したものになっています。

スポンサードリンク

イオンスマホ回線の内容や概要

このイオンスマホ第4弾で使われる携帯電話回線は、ドコモのものを利用しています。ですがドコモが直接提供しているというわけではなくて、ドコモから通信回線のサービスを卸してもらう形で、BIGLOBEという会社が回線管理をしています。BIGLOBEは元々NECというこちらも日本企業が運営していたプロバイダーでした。

MVNOという業態で運営しており、BIGLOBEはその中では比較的安定した運営と回線の提供を行っている会社です。元々がドコモという事もありますから、それほど電波状況については格安スマホ、イオンのスマホだからといって、気にする必要のないものになっています。

その他の詳しい品質については同じ回線を使った格安スマホの記事で書いているのでそちらをご覧ください。

「BIGLOBE 3G・LTE」の記事一覧 | 脱携帯キャリア宣言

 

プランや特徴

続いては料金関係の内容を紐解いて行きます。

それぞれの費用を表にまとめてみました。

端末代金

ARROWS M01 支払金額
イオンカードがない場合 36720円
イオンカードがある場合 1530円×24回払い

回線費用

イオン特別割引キャンペーン
適用済み料金
SIM単体での料金 イオンカードで端末代金分割
+SIMの合計
1GBコース 1350円 2980円
5GBコース 1650円 3280円

2つのコースが用意されているのですが、オススメは5GBコースです。こちらならばyoutubeなどの動画サイトを結構長く見ることが出来ます。それでいてわずか300円しか違いませんので、非常にオトクになっています。

契約事務手数料 3000円
解約金 0円
通話料 30秒/20円
SMS送信料 国内3円/通

 

続いてはこの回線の特徴です。

  • 解約金が0円
  • BIGLOBEのWi-Fiスポットがタダ
  • MNPで転入・転出が可能
  • スマホ保証は350円のオプションから

回線契約の解約金自体は0円です。解約時にかかるのは本体代金の未払い分のみです。一括で支払っている場合には解約時にかかる費用は完全に0円になります。

BIGLOBEのWi-Fiスポットが無料で使えるため、速度制限がかかった時やデータ通信量を使いたくない時に利用すれば高速で使うことが出来ます。

また今ドコモやSoftBankなどを使っている場合、その電話番号をそのままMNP制度を使ってイオンスマホへと移すことが出来ます。メールアドレスの引き継ぎは出来ませんが、BIGLOBEやGmailのメールアドレスが新たに使えます。

スマートフォンの故障に対する保証オプションも毎月350円から加入することが出来ます。

 

購入にはイオンカードの用意が必要

このARROWS M01は、端末代金が先ほど見たように一括だと36,720円かかってしまいます。こちらは税抜きですので、税込みだと39,657円もしてしまいます。これが分割支払いだと通話とネットを合わせた回線プラン込みで2,980円になるのですが、この分割支払いはイオンカードのみでしか行えません。

これ以外の支払い方法だと36,720円のスマートフォン代金をその場で支払わなければならないため、痛い出費がかかってしまいます。結構一括だと高額な費用がかかってしまうため、出来れば分割支払いが可能なイオンカードを用意しておきましょう。

イオンカードセレクト

 

国産ARROWSの端末評価

さてここからは国産メーカー初の格安スマホとなった富士通製「ARROWS M01」についての考察をしていきたいと思います。

まずはスペックです。

ARROWS M01
CPU Snapdragon 400
RAM/ROM 1GB/8GB
画面 HD解像度、4.5インチ
カメラ 800万画素
バッテリー 2500mAh
連続通話時間 670分
対応LTE周波数 2GHz/1.8GHz/1.5GHz/800MHz

それほど最近の格安スマホと比較しても見劣ることはありません。ただコストパフォーマンスを考えると同じスペックでも安いスマホが台湾製のZenFone 5というモデルで売られているので、そちらと比較すると高いと感じます。

ただイオンスマホ第4弾は単純なスペックの比較ではなく、国産らしい人にやさしい機能をいくつも用意しているので、その分高くなってしまっている仕方のない部分があります。そこでその各種機能をそれぞれ考察してみます。

 

「中高年向け」の独自機能

この「ARROWS M01」には国産という特徴以外にも「中高年向け」という特徴があります。中高年の比較的スマートフォンに慣れていない方に適した機能が備わっているので、全世代で使いやすいのですが特に中高年の方には最適なスマートフォンの一つになっています。

 

シンプルホーム

aeon

上の画像を見ていただければわかるかと思いますが、ARROWS M01は他のスマートフォンと比べてとてもわかりやすいホーム画面が用意されています。「電話」や「メール」といった操作がどこをタッチすれば出来るのかというのとてもシンプルな見た目で表示されています。

これが今回イオンが富士通に独自搭載を要求したシンプルホームUIというものです。

慣れればスマートフォンで使っている普通のホーム画面というのは使いやすいものではありますが、スマートフォンをこれまで触ってこなかった中高年の方や、出来ることがたくさんあっても特定の操作しかスマホでは利用しないという方にとっては、わかりやすくシンプルに操作が出来るため、とても便利なホーム画面になると思います。

 

通話補助機能

また格安スマホはこれまで中国製や韓国製ということもあったせいでしょうか、通話マイクやスピーカーに問題があって通話がしづらいという機種も存在しました。こうした問題に対処するために、富士通では2つの通話に関する機能をつけています。

一つが「スーパーはっきりボイス4」
富士通ではこれまでにも相手の声がクリアに聞こえるように特殊なフィルタリングをかけて、声割れなどが起きないようにする機能をつけていましたが、今回はその進化版でもある「スーパーはっきりボイス4」という機能をARROWS M01につけてきました。

もう一つが「スーパーダブルマイク」
聞き取りやすくするフィルタリング機能と共に付けられているのが、周囲の雑音をシャットアウトして、相手に自分の声を聞き取りやすくさせるフィルタリング機能である「スーパーダブルマイク」です。これら2つを備えることで、通話のしやすさを実現させています。

 

見やすいHD有機ELディスプレイ

格安スマホの場合大きな見た目の違いとして、解像度の低いディスプレイを使ってしまっており、文字がギザギザになって読みづらいという機種がいくつか有ります。特に安い2万円以下のものや時に3万円ほどするスマートフォンでも、低解像度のディスプレイを使っていて、文字が粗さが目立ちます。

このARROWS M01ではそうした心配はありません。文字が見やすいと呼ばれる1280×720=HD画質という解像度を採用しているからです。これぐらいの解像度があると、文字のギザギザもかなり解消されて、違和感なく読むことが出来ます。

そして発色の良い有機ELをディスプレイに使っているので、動画や写真も綺麗に映し出す事ができるでしょう。その代わりにブルーライトが多めなので、ブルーライトカットのメガネや保護フィルムを用意しておいたほうがいいかもしれません。

また太陽光の下ではスマートフォンは明るさが足らずに読みにくくなることもあるのですが、こちらも「スーパークリアモード」と呼ばれる機能を搭載することで、太陽光の下に入ると自動で明るさを調整、画面を見やすく内部から修正をかけます。これによって屋外での調べものをする時でも快適に行うことが出来ます。

 

大容量バッテリー・防水機能で安心感

更に富士通のスマートフォンの長所とでも言うべき特徴が引き継がれています。それが大容量バッテリーと防水機能です。

バッテリーの心配というのはスマートフォンに常についてくる問題の一つですが、富士通は過去の反省も活かして大容量バッテリーかつ省電力で動作するチューニングを施し、1日充電しなくてもしっかり長く使えるようにバッテリー周りを調整しています。

またゲリラ豪雨やちょっと手元が狂ってスマートフォンを水に浸けてしまっても大丈夫なように、防水機能を加えることで安心感が増しています。特に格安スマホにおいては防水機能をつけてきた機種というのは今まで無かったですから、便利さは格安スマホの中でもトップクラスでしょう。

 

LTEはクワッドバンドで高速通信エリアが広い

そしてこちらは中高年向けというわけでもなく多くの人に恩恵のある仕様なのですが、LTEと呼ばれるモバイル回線の高速通信が可能な通信規格に対して、4つのドコモLTE周波数に対応しています。

実は格安スマホでこの4つの周波数に対応しているのは、このARROWS M01が初です。この周波数は普段の格安スマホだと2つほど、良くて3つの周波数に対応していません。この対応数が多いとどのような恩恵を受けられるのかというと、高速データ通信が出来るLTE回線を広いエリアで使いこなすことが出来ます。

ARROWS M01はドコモLTEで現時点で全てにあたる4つの周波数に対応していますので、LTEが展開しているエリアならば確実に高速データ通信が可能な電波を掴むことが出来ます。これからますますLTEのエリアというのは広がっていくと思うので、こうした通信に対応したスマートフォンというのは長年にわたって活躍してくれることでしょう。

 

まとめ:中高年層に嬉しい機能、嬉しい価格

イオンスマホ第4弾は、それほどスペック面での目新しさはありません。むしろ国産になったことで中国製や韓国製の格安スマホと比べると同じスペックなのに金額が高くなってしまっています。

ですがそうした側面を補ってくれる嬉しい機能が揃っているのも事実です。今回紹介してきた各種機能(防水・シンプルホーム・通話補助スピーカー&マイク・画面の明るさ補正)は、今までの格安スマホには搭載されてこなかった機能で、そのどれもが国産らしい気の利いた機能になっています。

格安スマホと呼ぶには多少高くなってしまうものの、これまで以上にユーザビリティ、つまり利用者の利便性を重視させた格安スマホになっているので、特にスマホ初心者や安心して使えるものを持ちたい中高年層の人達には、オススメ出来るスマホになっています。

若干高いものの、国産らしい機能を揃えることで利便性を高め、イオンの特別割引で月額2980円で利用できることを考えれば、とりあえず販売されている感の強い中韓製のスマートフォンよりも使いやすいかと思われます。

月額2980円で契約する場合には、イオンカードが必要です。それ以外のカードを使うと一括支払いしか手段が残されていません。そうすると最初に約4万円近い支払いが必要なので、イオンスマホを契約する前にかならずイオンカードの開通手続きを済ましておきましょう。

イオンカードセレクト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です