シャープが大手3大キャリアを通じたスマートフォン販売と並行して、ついにSIMフリースマホを独自に販売し始めました。MVNO向けという形にはなりますが、もちろんdocomoやSoftbankの契約SIMでも使えるSIMフリースマートフォンです。
国内ではソニーと富士通、京セラそしてシャープぐらいしかスマートフォン市場で活動を継続しているところがなくなるほど、国産スマホは苦しい販売実績が残せていませんが、先日イオンスマホ第4弾としてMVNO向けのSIMフリー機を出した富士通に続いて、シャープもMVNOでの利用を想定したSIMフリースマホをこの度発売させます。
このSIMフリースマートフォン『AQUOS SH-M01』はまだまだその評判や評価といったものが出そろっていませんが、実はこの機種は既にdocomoで発売されたAQUOS EX SH-02Fの金型と中身を全く同じものを使っています。そのため、AQUOS SH-M01についてもその実力がある程度SH-02Fの評判から判断することが出来ます。
そこでここでは国産SIMフリースマートフォンとして登場したSHARPのAQUOS SH-M01についての端末の実力、評価を考えてみます。
SH-M01のスペック
まず今回発売されたAQUOS SH-M01がどういうスマートフォンなのか、その概要をはっきりさせておきましょう。
AQUOS SH-M01は製造費用および販売価格を抑えるために、docomoで売ったSH-02Fの金型およびその中身を再利用しています。そのためSH-02FとSH-M01の間ではほとんどといっていいほどスペックの違いはありません。大きな違いは「おさいふケータイに非対応」、「標準でSIMロックフリーかどうか」という点ぐらいしか違いはありません。販売価格がキャリア版で7万円、今回のSIMフリー版で5万円と安くなっているのも特徴的でしょうか。
それでは全体のスペックを見てみましょう。
AQUOS SH-M01 | |
Android | Android 4.4.2 |
CPU | Snapdragon800 |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
電池 | 2120mAh |
画面サイズ | 4.5 フルHD |
連続待受時間 | 約460時間 |
カメラスペック | 1310万画素 |
重さ | 120g |
その他特徴 | 防水 ワンセグ IGZOパネル |
販売価格 一括 |
52,800円 |
チップセットにはクアルコムのSnapdragon800を搭載しています。このチップセットはいわゆる「格安スマホ」と呼ばれる機種には搭載されることの少ないCPUです。例えば過去にこのCPUを使ったスマートフォンを見てみると、「Xperia Z1」や「LG-G2」といったハイエンドモデルに使われています。一方で「格安スマホ」の名の付くスマートフォンは、大体の場合Snapdragon400という2段ほど性能の下がる廉価モデルのCPUを使っています。
Snapdragon800だと解像度の高いディスプレイでもサクサク動かせることが出来ます。格安スマホがHDディスプレイが現状限界の中で、このCPUならばフルHDの高細微液晶を使ったスマートフォンを作ることが出来ます。その他のスペックを見ても全体的にハイスペックモデルに分類される性能ですので、SH-M01はたとえMVNO向けに用意されたSIMフリー端末とは言え、決して安直に格安スマホというジャンルのものではないというのがわかります。
AQUOS SH-M01の口コミ・評判
続いてはSH-M01がユーザーにどういった評価をされているのかをまとめてみたいのですが、まだSH-M01自体の評価というものを集まっていません。その代り全く同じスペック、金型で作り出したSH-02Fの評価に関してはユーザー数が多いためにその評価は既に確立されています。そのためSH-M01の利用実績が集まるまでは姉妹機でもあるSH-02Fの評判からSH-M01の実力を間接的に読み取っていきたいと思います。
幸いSH-02Fについての口コミや評判というのはクラウドソーシング経由で集まっていますので、まずはそちらを読んでもらいましょう。
・AQUOSフォンEX SH-02Fを選んだ理由は、4・5インチ以下の小さめのスマホを探していたからです。Xperia Z1fとどっちか迷いましたが、こちらのほうが全体的なサイズが画面が大きくてコンパクトだったので選びました。
一番気に入っているのが、持ちやすくてポケットにも入れやすい形です。まえ使っていたのは、NECのスマートフォンで、全体が角ばっていました。なので、ポケットにも入れにくく、持つのにもちょっと違和感を感じるデザインでした。それがこのSH-02Fに変わってからは、とても持ちやすくて快適になりました。
電池持ちがIGZOで3日間となっていますが、これはちょっと過大広告のように思えます。バリバリ使うタイプなのでちょっと参考にはならない人間の使い方ではありますが、朝から使って夜20時ごろの帰宅時には20%ぐらいしか残っていません。家でリラックスした時間にスマホを使ったら、充電前に10%ぐらいまで落ちるので、3日は持ちませんし毎日充電が必要です。1日電池が持つという点では満足してますが、広告通りにはならないというのが感想です。
文字入力ソフトはあんまり頭が良くないです。別の入力ソフトを使ったほうがいいと思います。私はGoogleIMEです。全体的に入力の感度も良くないので、別のソフトにしたほうがストレス少ないです。
でも使っていても凄くサクサクなって、ひっかかって挙動が悪くなったり重くなったりということは本当に稀です。もしもこういったスマートフォンが最初から出せていれば国産スマートフォンの評価も違っていただろうにな、って思います。
安い買い物ではありませんでしたが、非常に満足いくスマートフォンで、よほどの事が無い限り次に機種変更するのは先になりそうな満足度です。
・至って平凡なスマートフォンというのがSH-02Fを使って感じたことです。
別に平凡は悪い意味ではありません。不具合も無く普通に使えるスマートフォンという意味です。それでいて尖ったところもないので平凡という表現を使いました。
悪いところもなく良いところと言った方がいい部分が多いです。
前に使っていたSH-06Eはこの時点で軽い動作のスマートフォンとして使えていたのですが、タッチパネルがあまり良くなかったので不満が出ていました。ネットで調べるとこの部分はSH-06EだけじゃなくてSHARPスマホ全般で起きている問題のようです。
このタッチパネル問題は不具合だと思っていいレベルの駄目さだったのですが、国産ということもあり信頼おけるメーカーですので、期待を込めて次のスマホもSHARPのSH-02Fにしました。
SH-06Eでは少し大きかったため、こちらのスリムな機種にしましたが、持ちやすさが改善されてフィットする感じが強いです。そしてタッチパネルも前より確実にしっかりと反応するようになったので、不満がほとんどなくなってしまいました。
前のスマホは出来の悪い部下を教育するような楽しさがありましたが、こちらでは何も言わなくても出来る部下を持って楽な反面つまらなさを感じるというのが唯一の不満点でしょうか(笑)
普通の方ならばこんなことは感じることもないでしょうから、無難なスマホが欲しいという場合はこのSH-02Fでいいと思います。
もう少し価格が安ければいいのですがね。
もう一つ贅沢な悩みですけど、ちょっと軽すぎる感じがして、注意しないと何処に置いたか、ポケットに入っているのかわからなくなってしまう時があります。ケースとかカバーを付けて目立たせたほうがいいかもです。
SH-M01の姉妹機であるSH-02Fについてはこのような評判が流れています。
とりあえずは不満の少ない機種だというのがうかがえます。目立った特徴というのは防水とか赤外線機能などの日本向け機能が充実しているというぐらいで、それ以外は昨今のスマートフォンらしい出来のいい何でもこなせる性能があるのが感じられます。
SH-M01については集まり次第追加の体験談として挿入しておきますが、SH-02Fの口コミ評価からでもその使いやすさをうかがい知ることができるでしょう。
現在は楽天モバイルが積極的に販売中
今のところ、セット販売として扱われるMVNOには楽天モバイルが候補として名乗りを上げています。今後はどんどんこうした他社MVNOがAQUOS SH-M01を利用したスマートフォンセットを用意してくることでしょう。
この端末は税込だと55000円前後はかかってしまうため、分割支払いによる契約だと音声・データ通信料と合わせて3500円以上は確実に毎月の費用としてかかってくることが予想されます。格安スマホ的な扱いではないですが、確実にキャリア販売されるスマよりもやすくてSIMフリーという利点もありますので、長くいいものを使いたいという場合には国産メーカーのサポート込みで考えると、候補の一つには確実に入ってくるスマートフォンでしょう。
コメントを残す