ZenFone5の口コミ FOMAプラスエリア、LTEに対応、IIJmio/楽天/@nifty/U-mobileで格安スマホ化予定

ASUSから低価格SIMフリースマートフォン「ZenFone5」の発売が告知されました。

価格設定は格安スマホと言われるスマートフォンのラインに乗せてきています。4色展開、2種類の内部ストレージを用意しています。

価格は16GBが26800円、32GBが29800円。microSDカードで64GBまでストレージを増量させることができますので、安いほうを買っても何も困ることはないでしょう。ただAndroid4.4ではSDカードへの書き込みができないため、ダウンロードするアプリやダウンロード系の音楽ファイルが多いという人は、ストレージが多いほうを買いましょう。SDカードを使う場合は事前にパソコンでデータを入れておきましょう。そうすれば書き込みは出来なくても読み込みはできます。

性能比では非常にコストパフォーマンスの高いスマートフォンだと言えます。この安さでも非常に動きも良く質の高いスマートフォンですので、キャリアの高額なスマートフォンの端末代金にお悩みの方は、機種変更の代替として使えるかもしれません。

ここでは速報としてASUS ZenFone5の性能に関する情報、既に利用している人の口コミ、各MVNOとのセットで売られる格安スマホの紹介をしてみたいと思います。

スポンサードリンク

ZenFone5の驚異的なスペックとコスパ

zenfone-5

Zenfone5が何故現在メディアやユーザーを中心にこれほどまでに話題になっているのか。それはZenfone5の圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

端的にその特徴を言葉にすれば、「安いのに性能がすこぶる良い」ということになり、それによりここまで注目度が上がっています。

試しに前回格安スマホとセット端末として比較に使ったヨドバシカメラで販売されているスマホと、このZenfone5を比較してみましょう。

まずはスペック比較です。比較にしたのはヨドバシカメラで販売されているスマホの中でスペックが高い上位2機種と比較してみます。Ascend P7とQ5002です。

端末名 Ascend P7 ZenFone 5 STAR Q Q5002
Android OS 4.4 4.4 4.4
チップセット Krin910T Snapdragon 400 Snapdragon 400
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB
または32GB/2GB
16GB/1GB
画面表示 1920×1080(フルHD)
5インチ
1280×720(HD)
5インチ
1280×720(HD)
5インチ
バッテリー 2500mAh 2110mAh 2600mAh
メインカメラ 1300万画素 800万画素 800万画素

 

スペックではAscend P7が頭一つ飛び抜けています。Zenfone5はHD解像度ディスプレイ、Snapdragon 400というミドルスペックですが、RAMが2GB備わっており動きが重くなりにくい特徴が見て取れます。これはQ5002のRAM1GBよりも明らかに上の性能を見せてくれるでしょう。

そしてこうしたスペックではちょうど中間に位置するZenfone5も、価格を更に比較してみると性能と料金というコストパフォーマンスの面で非常に優れた姿を見せてくれます。

端末名 Ascend P7 STAR Q Q5002 ZenFone 5
販売価格(税込) 42980円 32180円 28944円

 

ご覧のようにスペックではAscend P7の次に位置する、つまりヨドバシカメラの格安スマホと比較すると上から2番目の性能と呼べるこのZenfone5ですが、その価格は上位3機種の中では最も安い販売価格とされているのです。

これこそがZenfone5が大きく注目されている理由です。格安スマホの中でトップクラスのコストパフォーマンスを見せており、低価格スマートフォンのパイオニアとなりそうな予感をさせています。
Zenfone5はこれから格安スマホについて購入を検討したり予定していたりする場合は、真っ先に購入端末候補の一つになるでしょう。

 

Zenfone5の口コミ評判

Zenfone5の日本発売は、グローバルモデルよりも大分遅れています。

そのため日本発売前に既に海外から輸入購入した方々がZenfone5には多いという特徴があります。グローバルモデルは日本版よりも若干安いため、そのコストパフォーマンスの良さからアンテナ感度の高い人は輸入をしているというわけです。

そうしたアーリーアダプターとでも言うべき方々にクラウドサービス経由で口コミという形でレビューをしてもらいましたので紹介します。

 

・ZenFone5はEXPANSYSから24000円ほどで購入した4G版をもう3,4ヶ月ぐらい使い続けています。
SoftBankのiPhone5契約SIMで使っていて、電波状況にはそれほど困っていません。
とりあえず使っていても別に大きな不具合とかはありません。いきなり再起動したりとか、発熱したりということはないですね。
docomoのMVNOで使っても良かったんですが、LTEがほとんど使えない周波数だったので断念しました。今度日本で発売されるやつはちゃんと調整されているそうで、それはちょっと悔しいです。もう少し我慢すれば良かったと思ってます。ATOKも入ってるということでそれも悔しいです。アプリを買うと1500円ですからね。

主に使うのはLINEとかニュース系アプリ、あとはパズドラとモンストが中心です。LINEとかは全然普通ですね。カメラも変な色にはならないので問題なく使えています。
パズドラやモンストが遊べるくらいはサクサク動きますし、タッチも変な方向にはズレません。この動きは全然不満が無いですし3万円以下なわけですからむしろ満足です。

ただ本体は大きいです。持ちやすいので気になることは少ないですが、結構女性は目立ってしまう気がしますね。まぁ文字も見やすくなるメリットもあります。

 

Zenfone5の周波数帯対応

zengf

口コミの中にもありましたが、今回の日本発売版のZenfone5グローバルモデルよりも明確なメリットがあります。

実は日本発売版は海外輸入と比べて、数千円ほど購入金額が高くなってしまうのですが、こうした価格の違いを埋めるメリットが日本発売版にはあります。

それが対応周波数の違いです。

グローバルモデルでは日本の通信網では使いづらい周波数にしか対応していなかったのですが、日本国内版は特にdocomo回線で非常に快適な通信が出来る周波数を採用しています。これにより高速でネットの出来るLTE回線に繋がりやすくなります。このメリットは輸入版の数千円差には変えられないものでしょう。

まずはグローバルモデルの周波数です。

LTE周波数帯

2600 MHz
1800 MHz
700 MHz
900 MHz

3G周波数帯

2100 MHz
850 MHz
900 MHz
1900 MHz

 

そしてこれがdocomoの周波数です。グローバルモデルと対比させると、周波数の対応が少ないことがわかります。

LTE周波数帯

2100 MHz
1800 MHz
800 MHz
1500 MHz

3G周波数帯

800 MHz
1800 MHz
2100 MHz

 

国内モデルではそうしたことはありません。完全にdocomoとそのMVNO、そしてSoftBankのLTEにも対応しています。3GでもdocomoのFOMAプラスエリアという速度も出て最も広い地域をカバーしている周波数が使われています。

LTE周波数帯

2100 MHz
1800 MHz
2600 MHz
900 MHz
800 MHz

3G周波数帯

2100 MHz
1900 MHz
850 MHz
800 MHz
900 MHz

 

docomoが使う周波数帯のBandと一致する部分を太字で表記していますが、FOMAプラスエリアの800MHzと3つのLTE Bandに対応することで高速かつ広いエリアでの通信が可能になります。

今回の日本モデル版のZenfone5は日本で使うのに、それもdocomoとそのMVNOに適した格安スマートフォンになります。

 

格安SIM対応と格安スマホ販売

このZenfone5、スペックや性能そして価格の点で非常に優れたSIMフリースマートフォンであることがわかります。コストパフォーマンスは何度も言うように最も優れた内の一つです。

ただ今回のASUSは本気モードなので、これだけでは終わりません。

ASUSは日本国内モデルに対して、MVNOでの利用を前提とした各MVNOの格安SIMに対応したAPN設定をプリインストールしています
APN設定はOCN、BIGLOBE、IIJ、楽天LTE、Umobile、nifty、bmobile、ASAHINETなど国内で展開しているMVNO事業者のものに強く対応しているようです。Zenfone5は購入後にすぐにMVNOの回線を設定いらずで使うことが出来ると言うことになります。

更には一部のMVNOとは既にパートナーとして販売の展開でタッグを組むようで、Zenfone5を使った格安スマホ契約を準備して行くようです。それらのMVNOについて、現在判明している状況について紹介します。

IIJmio

IIJはみおふぉんと呼ばれる音声通話とデータ通信を合わせた回線契約に、Zenfone5をセットにした格安スマホを提供します。
キャンペーンとしてセットで購入した場合に端末代金を2000円引きが行われるということです。

みおふぉんのプランは2GBのデータ通信量と音声回線で1600円になります。これに26800円から2000円引いた24800円がZenfone5の価格となります。2年間の分割価格は1033円となるので、合わせて月額2633円の支払いが必要になるという格安スマホです。

IIJのMVNOのポイントは

  • 速度が速く
  • データ通信量がコスパ高い
  • 規制が弱く、混雑時以外は非常にスムーズに通信出来る

という点があります。

これを見るとお分かりになると思いますが、IIJはMVNO回線として非常に優秀な回線の一つです。そこと今回コストパフォーマンス抜群のZenfone5がタッグを組むのですから、非常にオススメ出来る格安スマホになってくれると思います。

 

hi-ho

hi-hoはIIJがMVNEとなって回線を卸しているMVNOです。ですから回線の品質はIIJとほぼ同格と言っていいでしょう。プランは若干IIJよりも高めです。ただし今後のキャンペーンによって端末代金がどこまで安くなるかでIIJ以上のコストパフォーマンスを魅せる可能性があります。

まだキャンペーンが発表されていないので、まずはキャンペーンに期待しましょう。

 

楽天モバイル

楽天は「楽天モバイル」という新たな音声&データ通信のMVNOを開始して、その回線を使った格安スマホ第一弾としてZenfone5とタッグを組みます。
2.1GBのデータ通信量と音声回線が1600円で使えて、端末代金は26400円になります。端末代金は一括払いのみが現在発表されているので、月額自体は楽天モバイルの契約回線だけでいいですが、最初に支払う額は高くなります。

楽天モバイルのポイントは

  • 速度が速いかどうか不明
  • データ通信量自体のコスパはIIJ以上
  • 途中でプラン変更ができない
  • Zenfone5が8GBの特別モデル

という点があります。

 

楽天モバイルの使っているMVNOが、あまり実績の無いMVNO元になるため、その速度や規制の強さについてはどう評価したらいいのかは分かりません。これを契約する場合はレビューが集まってからのほうがいいかもしれません。

データ通信量の多さはIIJや他のMVNOと比べると、安いのに多いというコスパの良さを見せます。

ただデメリットがはっきりしており、途中でプランの変更が出来ないということや、Zenfone5のモデルが一般販売されている16GB・32GBよりも内容が悪い8GBモデルしか契約できません。大して端末代金は安くなっていないのに、劣化モデルを契約させられるのは大きなデメリットと言えます。

よほどこれ以外のメリットが出てこないと契約する価値は他と比べて低くなります。

 

U-mobile

U-mobileもASUSと協力するMVNOの仲間に入っています。

まだ詳細なキャンペーンが紹介されていませんが、こちらも格安スマホとしてZenfone5を利用することでしょう。

U-mobileのポイントは

  • 速度は出にくい、というよりも遅め
  • 規制は常に一定速度以上出ないよう効いている感じ
  • データ通信量のコスパは普通

という点があります。

 

Zenfone5とセットにしたプランがまだ不明なので、U-mobile単体の話だけをしようと思いますが、U-mobileの回線はかなり料金が安く設定されているのですが、その分速度は出にくいという規制の仕方をされています。

実際他のMVNOでは15Mbpsぐらい出る環境でも、U-mobileでは3〜5Mbpsぐらいに留まってしまいます。これは恐らく価格を安くするためには必要なことなのでしょうが、これを事前に知っているか知らないかでU-mobileへの印象は変わってくると思います。現に私は最初に使った格安SIMがU-mobileだったのですが、その時は速度の遅さにがっかりしたのを覚えています。今では知識も出来てこの問題もしょうがないものと納得していますが、理解が足りないと不満が出てくるMVNOだと思います。

 

@nifty

@niftyも同様にZenfone5を使った音声回線MVNOを開始します。開始時期は11月後半からで、他のMVNOよりも遅めです。

音声回線MVNOは@niftyはこれが初めての試みで、キャンペーン内容などに注目が集まりますが、現時点では一切プラン内容について発表されていないので、まずはプラン概要などが出てからでしょうか。

12月2日追記

ニフティは『NifMo』というブランドを立ち上げてZenFone 5と格安SIMをセットにした販売を開始しています。詳しくその内容についてまとめてみましたのでそちらの記事を読んで下さい。

『NifMo』の格安SIM・スマホのサービス内容の詳しい解説、評価とレビュー | 脱携帯キャリア宣言

 

今最も楽しみなSIMフリースマホ

以上のように速報値としてASUS ZenFone 5のスペック概要と実際の使用感についての参考、そして格安スマホとしてセット販売される予定のMVNOについての考察を行ってみました。

Zenfone5はこれまで出てきた格安系SIMフリースマホの中でも注目度が半端無く、実際にその性能は既に各国で折り紙つきです。今後はこの格安スマホが話題の中心になることでしょう。その度に各MVNOのセット販売のプラン内容等は良く比較する必要があるかもしれません。このサイトでは随時そうしたMVNOの情報や比較を行っていきますので、発売後のMVNO選択について参考にしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です