FREETEL REI/麗を購入しましたのでそのレビューを行いたいと思います。
美しい外観で細部をしっかり作り込まれた高級感は、見た目上29800円のスマートフォンとはとても思えない出来です。
FREETEL全体のイメージキャラクターとして佐々木希さんを起用したりと、回線・端末ともに勢いが増しているFREETELの中でも、一つの集大成となる端末がこのFREETEL REIでしょう。
発売から5日ほど触ってみたので、実際にその使い心地なんかを詳しく評価してみたいと思います。
FREETEL REI/麗スペック
AndroidVer | 6.0 |
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CPU | MT6753 |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイサイズ | 5.2インチ |
解像度 | フルHD,1920×1080 |
カメラ画質 | 1300万画素 |
バッテリー | 2800mAh |
重量 | 136g |
SIMカード対応 | micro/nano デュアルSIM(nanoSIMカード利用時はSDカード利用不可) |
LTE Band対応 | B1/3/7/8/19/20 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n (2.4/5GHz) |
フルHDということで画像や動画などのメディアコンテンツをきれいに美しく楽しむことができます。発色も良く、ガラス自体も質の高いものになっていて指の滑りが非常に良いです。
後述しますがナビゲーションキーを格納できるため、画面全体をアプリやWebの情報で詰めることが出来ます。そのため5.2インチの大画面をそのまま活用できます。
SoCはクアルコムのSnapdragonではなくMediaTekのCPUです。MediaTekのCPUについては詳しくないのですが、位置づけとしてはミドル~ミドルハイのモデルに使われるものが搭載されているようです。
Wi-Fi利用とBluetooth利用が同一チップで制御されているため、同時利用が出来ないという報告があるので注意してください。
外観
全体はアルミ。格安スマホにありがちの強化プラや樹脂のアルミ風シルバー塗装ではありません。非常に処理が行き届いたしっかりした作りになっています。
ディスプレイはiPhoneやGalaxy、Xperia X Performanceのようなラウンドガラスを採用。そのため保護フィルムなどのサイズが合わなくなってしまいます。
カラーは5種類。まだ発売されておらず買うことはできませんでしたが、ローズゴールド(ピンク)カラーは非常に美しく好印象を感じさせるカラーリングでした。
各動作感と発熱問題
詰まることのないサクサク感
まず使っていて驚くのが、動作が重くなるような場面というのがほとんど見られない点です。とにかく非常によく動き、サクサク・ヌルヌルな挙動をします。
スクロールやマルチタッチ時にテンポが遅れたりガクッと反応が鈍くなることはありません。3万円前後のスマホとは思えないくらいに快適に動きます。
デザイン、見た目の良さもありながら、このストレスのない基本的な使用感が3万円で手に入れることが出来るというのはかなりバランスの良い内容ではないでしょうか。
これまで品質面で問題の多い機種を「freetel」時代に量産してきましたが、「FREETEL」へとブランドを変更してからはしっかりした性能のスマホを世に送り出しています。MIYABIやKIWAMIなど評価の高い機種がでてきた中で、今回のREIはデザインでも使いやすさでも完成形に近い存在になっています。
動画や3Dゲームにもある程度の対応
後半に書くベンチマークテストの結果とも被りますが、FREETEL REIは動画視聴や3Dゲームの利用でも動きが悪くなりません。
それほど高い数字をベンチマークで残しているわけではありませんが、3Dゲームを一定の快適さをもって使えるかどうかの判断として今使われている「アイドルマスター シンデレラガールズ」というゲームアプリでも3D標準モードで普通にプレイすることができます。
動画もyoutubeで見れるような高画質(といっても720p)なものを流しても動きがカクカクになることはなく、何も問題なく視聴することができています。
普段の操作ではもちろん、性能の高さを求められるゲームや高画質動画でも動きが落ちないということで、もはやキャリア辺りの提供する高額なスマホとほぼ変わらない使い心地を3万円ほどで実現できてしまいます。
ただし海外の更に高負荷な3Dゲームは流石に動きがカクつくことが多々あるのでそこは注意してください。ベンチマークスコア自体は高くないため、バリバリの3Dゲームをこなすにはパワー不足は否めません。
上半分が非常に発熱しやすい
ただしこうした良いところばかりではありません。
先ほどの3Dゲームや動画などのCPU負荷が強く出てしまう作業はもちろんのこと、普段の何気ない利用において背面に熱を帯びやすくなっています。
普段の利用ではまだ「じんわり」としか熱は出ませんが、3Dゲームなんかをやり始めると一気に高温になります。そのためゲームは出来るものの、長時間のプレイには端末の温度が不安に感じられて集中できないかもしれません。
発熱が起きるのは端末の上半分。結構はっきりと感じやすい高温になるので、発熱問題というのはこのFREETEL REIの今後の評判にはネガティブなものとして付きまとってくるでしょう。
アルミボディということで発熱後しばらく使わなければすぐに放熱はするのですが、これから暑い季節になっていくとそれも難しいかもしれません。
わりと一気に熱を持ち始めるので、気になる人はちょっと注意が必要かもしれません。これに影響してバッテリーが異常に減りやすい、ということは今のところありません。
今のところ感じられるデメリットな部分はこの発熱が一番感じやすいです。
指紋認証の反応などホームボタンの役割
さて次はFREETEL REIのホームボタンの持つ機能の紹介と実際の使い心地についてを説明していきましょう。
FREETEL REIのホームボタンはただのホームボタンとしてではなく、タッチの仕方などによって異なる役割を見せてくれる非常に面白い機能を備えています。
具体的には以下のような役割と機能です。
- アプリや設定画面中にホームボタンに触れる・・・「戻る」キー
- アプリや設定画面中にホームボタンを1度押す・・・「ホーム」キー
- アプリや設定画面中にホームボタンを2度押す・・・アプリの使用履歴へ
- その他機能・・・指紋認証によるロック解除
一つのホームボタンでなんと4つの役割を持っているのがFREETEL REIのホームボタンです。
この内上3つはそのままAndroidのナビゲーションキーに割り当てられているキー動作になるため、このホームボタン一つでナビゲーションキーの機能を使えます。
そのためFREETEL REIのナビゲーションキーは非表示にすることができ、5インチの大画面をそのまま利用することができます。
最初こそこのホームボタンをナビキーの代わりに使うのは慣れませんが、うまく使っていくことで画面の表示領域が増えてくるため、使わないともったいないぐらいの便利な仕様になっています。
そしてもう一つの指紋認証によるロック解除。こちらを試す前は所詮3万円のSIMフリーレベルの精度、反応速度だと舐めて考えていたのですが、こちらの精度はともかく反応速度には驚かされました。
指紋認証は最新のものでないと比較的スムーズにはロック解除などがされず、質の悪いものだとむしろ使わない方がストレスも溜まらずよいものになっています。個人的にAppleのTouch ID第一世代(iPhone 5sなどに搭載)は反応も精度も遅くて使い物にならないと感じるぐらい指紋認証には厳しい目をもって評価しているのですが、このFREETEL REIはTouch ID第一世代よりも確実に早く反応を示し、非常に快適なロック解除が可能になっています。
この指紋認証の早さはハイエンドクラスのスマートフォンと本当に遜色ないもので、iPhone 6sやGalaxy S7やNote5級のものになっています。
精度に関しては高いとは思いますが、タイミング的に絶対に認識してくれない状態というものがあり、その状態を掴むのにちょっと慣れが必要です。といってもほんの少し間を置くだけで利用できるので問題はありません。
このホームボタンの機能性および指紋認証の精度の高さは3万円台とは思えないほどの充実さです。
ただ機能や指紋認証の早さは良いのですが、このホームボタンは本体とほぼフラットな作りになっていて段差がありません。
それはデザイン的には美しいのでしょうが、使いやすさという点では段差を付けているGalaxyシリーズに比べると劣ります。ホームボタンを押している感覚というのが感じられにくく、また段差がないゆえに押し込むように押さないと効かないということもあり、特にアプリの履歴を呼び出す2度押しが若干面倒に感じることが多々あります。
そこはこのホームボタンの良くない点でしょう。
独自のナビゲーションバーUI
ホームボタン以外にもAndroidにしては珍しいものを搭載しています。それがナビゲーションバーがしたから出せるという点です。
Androidでは上から、iPhoneでは下から出てくるナビバーですが、これがiPhone寄りのUIを採用しているのがFREETEL REIです。
基本的には下から出てくること以外Androidのナビバーなどと変わっている部分はないのですが、追加としてアプリ利用履歴が出せるので、ホームボタンの2度押しが面倒な時にはこちらの履歴表示を使うと便利に過去アプリを使えるようになっています。
スクリーンショットは電源と音量ボタン
ホームボタンがワンタッチで戻るボタンとなってしまっているため、スクリーンショットはホームボタンの押し込みでは対応していません。
スクリーンショットを撮りたいときは電源ボタンと音量ボタンを同時押しすることで利用が可能です。
ちょっとホームボタンの機能が独自のためこの操作には注意しましょう。
APNプリインストールは各社に対応
APNのプリインストールは非常に多く、FREETEL以外のMVNOにもほとんど対応している充実っぷりです。
詳細は画像を見て貰えればわかりますが、大体以下のMVNOのAPNが用意されています。
他社での利用にも購入直後から可能になるなどサポートが揃っています。
総評:3万円が安いと感じさせる完成度の高いSIMフリースマホ
まだファーストインプレッション止まりで、今後もカメラ画質など他の詳細部分をレビューとして追記したいと思いますが、現段階では本当によくできたスマートフォンだというのを感じています。
FREETELの回線には厳しい評価を付けていますが、今回のFREETEL REIには高い評価をせざるを得ないぐらい素で満足しています。特にデザインの良さ、それに指紋認証のスピードやホームボタンの活用しがいのあるUI含む各種機能は、本当によくやっているなと感じます。
恐らくは中国メーカーのOEMである可能性が高いものの、それでもこのクオリティのものをこの価格で調達してきたのは素直に凄いと感じます。
価格を考えると本当にコストパフォーマンスが優秀だと感じます。見た目の高級感と中身の実用性を兼ね備えて3万円前後というのは、他の同価格帯のスマホと比較してみてもここまでのバランスを持った機種は少ないでしょう。
うまく言葉には表せていませんが、FREETEL回線のことを批判的に語っている人間がここまで褒めているということで、ある程度その凄さを理解していただければと思います。
これからの季節には発熱のしやすさが目立ってしまうかもしれませんが、今のところそこ以外は全て満足度の高い仕上がりになっているため、この価格帯では個人的に1番にオススメしたいSIMフリースマホとなっています。
回線業者としてMVNOとしてのポリシーには問題はありますが、端末の良さは本物のようです。
公式は以下から。
Amazonや楽天でも端末購入は可能です。
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