ZenFone 3レビュー 高級感を持ったMVNO格安SIM向けミドルハイレンジスマホ

zen3

5.2インチ版のZenFone 3を購入したので、日本版発売前にそのレビューを行ってみようと思います。

この記事を書いている時点で日本モデルの価格はわかっていませんが、海外モデルは30000円~36000円ほどで購入できるようになっています(5.2インチモデル)。

実際この海外版を1ヶ月ほど使ってきていますが、かなり満足度の高い機種だということを実感しています。今回は日本版に先駆けて実際にどういった点に満足しているのか、そして海外版の価格をベースにしていますが近い価格で売られている他のSIMフリースマホとの比較をしてみたいと思います。

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ZenFone 3スペック比較

ZenFone 3 Huawei P9 Lite FREETEL REI
OS 6.0 6.0 6.0
CPU Snapdragon 625 Kirin650 MT6753
RAM 3GB 2GB 2GB
ROM 32GB 16GB 32GB
ディスプレイサイズ/解像度 5.2インチ/フルHD 5.2インチ/フルHD 5.2インチ/フルHD
カメラ画質 1600万画素 1300万画素 1300万画素
バッテリー容量 2450mAh 3000mAh 2800mAh
重量 144g 147g 136g
SIMカード対応 micro/nano SIM(デュアルスタンバイ) nano SIM

(シングル)

 

micro/nano SIM(シングル)
LTE Band対応 B1/2/3/5/7/8/18/19/26/28/38/39/40/41 B1/3/5/7/8/19/28/40  B1/3/7/8/19/20

スペック比較ではZenFone 3オリジナルのスペックと共に、HuaweiのP9 Lite、そしてFREETELのREI/麗を比較対象として並べてみたいと思います。最近では値下がりが各ショップで見られるようになりましたが、一応販売当初は3万円前後の価格を付けていた機種として一定の比較になるかと思います。

単純にZenFone 3のほうがフラグシップ扱いになるため、各所のスペック・性能は上回っています。

CPU/RAM

CPUは安定のSnapdragonです。のちのゲームアプリでの比較でも説明しますが、CPUによっては使えないアプリや最適化されていないアプリがあるので選ぶ時にはかなり重視する項目です。ZenFone 3のSnapdragon 625はミドルハイ向けのCPUで、その性能はよほど高性能さが求められるゲームアプリやVR機器への接続等をしない限りは、各動作が極めて普通に利用できる良CPUとなっています。

RAMは3GB。ハイエンドモデルでは当たり前になってきましたが、この3万円台の価格帯のスマホとしてはコスパが良いレベルのスペックです。

全体的に不足している点はほとんどありません。海外版の価格準拠ではあるものの、3万円台でスナドラの後期600番台とRAM3GBを搭載しているのは良い時代になったものだと感じさせます。高負荷作業やアプリへの対応力も実際使ってみて感じますし、発熱も少ない組み合わせとなっているために熱問題の心配はいりません。

ディスプレイ解像度

ディスプレイサイズは5.2インチと5.5インチモデルがあります。今回は手に持ち易いサイズ感を求めて5.2インチに。

ナビゲーションキーがオンスクリーンではないため、5.2インチの大画面すべてに情報が表示されるのは快適です。

ディスプレイ解像度はフルHD。国内のSIMフリー機で3万円以下のモデルでフルHDという機種は多くないので、数千円予算をプラスすることでより高解像度で各コンテンツを楽しむことが出来ます。ハイエンドモデルにより近い解像度を搭載しているのがZenFone 3です。

電子書籍や動画を見るならばより高細微に楽しむことが出来ます。

 

体感できる操作性

操作性については不満なしです。体感でストレスを感じるようなもたつきや引っかかりというのは皆無で、7万円を超えるようなハイエンドモデルとの違いを基本的な操作性の中から感じるというのは難しいレベルで大差がありません。

違いが生まれてくるのはゲームアプリぐらいでしょう。3D表示のゲームだと流石に重さを感じる瞬間があります。

ただゲームをしない人には関係ないでしょうし、補償などの性能とは関係ない点のリスク等を受け入れることが出来るなら、キャリアスマホの8万円前後の機種を契約するよりも安い価格で同等の使い勝手を感じられる機種を得ることが出来ます。

P9 LiteやREIとの比較になると、REIとは明らかに使用感が異なる感覚を持ちます。REIよりも細かい操作の快適さがZenFone 3のほうが上で、予算をプラスしてでもZenFone 3をオススメしたい内容です。P9 Liteはゲームアプリ以外の操作性の快適度はそれほど大きな違いを感じにくいです。ただオリジナルなUIで使うとまだZenUIのほうが扱いやすいので、その点では上回るでしょうか。

単純な操作性ではP9 LiteもZenFone 3に匹敵するものですが、この後の機能性で比較するとP9 Liteが劣る部分が複数出てくるので注意したいところです。

デザイン比較

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デザインはZenFone 2シリーズに比べるとかなり変わっています。背面がラウンドのプラスチッキーなものから、フラットのガラスパネルへと変わっており、非常に高級感を感じるものになっています。

ZenFone 2シリーズではプラスチッキーな質感が個人的には嫌いだったので、ZenFone 3のガラス素材かつフラットタイプの処理を効かせた全体デザインの変化はうれしい変わり方です。

zen3side

側面がラウンド加工されているため、過去のXperiaシリーズのように持った時に突き刺さる印象はありません。

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P9 LiteやREIとの比較では個人の趣向によって好きなデザインというのは変わってくるでしょうか。どれもミドルレンジ帯の価格ですが洗練されています。iPhoneやXperia、Galaxyを混ぜたようなデザインにどれもなっているので、変な話周りから浮くこともなく使えることでしょう。

指紋認証や便利な機能について

ZenFone 3の機能の中で特徴的なものをいくつかピックアップして行きましょう。

指紋認証は背面で行います。背面の認証部は指を置くだけでロック解除が可能で、ボタンを押し込む必要はありません。P9 Liteも同じ仕組みですが何気に便利な機能です。この快適さに慣れるとボタンを押し込んだ上で指紋認証をするタイプのスマホが煩わしく感じるようになります。

スリープ状態で画面をダブルタップすると電源ボタンを押さなくてもアクティブな状態になります。ZenFone 2シリーズでも搭載されていた便利な機能が今モデルでも搭載されています。スリープ時間が短いとロック解除不要で使えます。

ホーム画面で上下にタッチすることで検索画面と設定画面を出せるというのもちょっとうれしい機能です。慣れるにはちょっと時間がかかりますが、操作の多くなる項目への簡単アクセスは便利です。

そして後述になりますがDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)の機能は特にMVNOの広がりが始まった日本では非常に便利になる機能です。

ベンチマーク・ゲーム比較

ベンチマーク

体感での操作性の良さを説いても、その良さというのは中々伝わりにくいの思うので、指標としてわかりやすいベンチマークスコアの比較をしてみます。

zen3bench

ベンチマークスコアは6万点台前半。一応手持ちのハイエンドモデルについても数値だけ置いておきます。

ベンチマークスコア
ZenFone 3 62043
P9 Lite 53046
FREETEL REI 37364
Xperia X Performance 110538

日常生活には本当に不便になる場面というのがないくらいの性能です。

 

ゲーム解像度

もう一つ関連するものとしてゲームアプリの解像度を一例に最適化の問題について取り上げようと思います。

CPUの項目でも触れたように、一部のCPUを使ったスマホは一部アプリにおいて表示などが最適化されておらず、おかしな表示のされ方やそもそも起動しないという問題があります。起動しないアプリは個人の作ったものや古いアプリなどがありますが、大手のアプリ開発会社が用意したものでも表示や解像度が劣化したりするので、この問題をゲームアプリで確認してみます。

ZenFone 3 zen3
P9 Lite p9lite
FREETEL REI rei

確認に利用したゲームは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の3D標準モードです。こちらを利用してCPU性能および最適化のされやすさが違っているかを見てみます。

異なるキャプチャー画像ですが、キャラクターの3Dモデルの表示のされ方が各スマホで違うのがわかるでしょうか。

クアルコムのSnapdragonとMediaTek製のCPUは最適化が済んでいます。一方でHuawei独自のチップセットであるKirinでは最適化がアプリ側でされておらず、このようにジャギー感の酷い表示になってしまいます。

基本的に多くのAndroidスマホではクアルコムのSnapdragonを利用しているスマホが多いため、こちらのCPUがまず多くのアプリやゲームが正常に動くものになるでしょう。一方で今回の比較ではセーフだったMediaTek、そしてKirinといったCPUだと今回のように表示が荒れてしまったり最悪の場合起動せずに落ちてしまうなどの問題も生じてきます。

ZenFone 3ではこうした問題は広く使われているCPUを採用していることで、ほとんどのアプリに対して正常動作するようになっています。この点はHuaweiのように自社CPUにこだわるスマホとは異なる凡庸性を身につけています。

 

LTE Band、DSDSについて

LTE Bandは国内モデルにおいて更にブラッシュアップされるかと思いますが、海外モデルでは先ほどのスペック表の通りです。これを国内のLTE Bandに当てはめると次のようになっています。

ZenFone 3海外モデルZE520KL 対応LTE Band
docomo網対応 B1/3/19/26
KDDI網対応 B1/18/26/28
SoftBank網対応(Y!mobile込み) B1/3/8/(41)

一応docomoとau、それにSoftBankを内包したY!mobile網で活用できるようになっています。今後日本向けではau網の技適を取得するかどうかが焦点になることでしょう。docomoとauのBand26、docomoのBand3はエリアが狭い、もしくは正式に展開がまだ実施されていないという性質のものが含まれているので、実質的に一番使いやすいのはY!mobile回線がフルにLTE網へアクセスすることが出来るでしょう。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しているため、一応3キャリアの通信網を同時に待ち受け・利用することが出来るものになっています。

DSDSの詳しい説明についてはXperia X Performanceの記事に書いてあるのでそちらを見ていただきたいのですが、DSDS機の基本的な動作を踏襲しているので、2種類のSIMを問題なく利用可能になっています。

デュアルSIM/デュアルスタンバイスマホを試す SIMフリーXperia X Performance f8132

2016.07.16

au網の複数LTE Bandに対応しているため技適の問題さえなければdocomo系とau系のMVNOを同時待ち受けという方法も取ることが可能です。arrow M03の上位互換な使い方が可能になります。

ダメなところ

最後に不満点について触れてレビューを終えたいと思います。

ZenFone 3のダメなところとして個人的に感じた点としてはまずベゼルが太めという点です。上下のベゼルについては、画面外にナビゲーションキーを配置しているので不満はないのですが、問題は両端のベゼル幅です。

こちら本体の画像を見て貰えばわかるように、表示領域からかなり余裕を持ちすぎていると感じられるベゼル幅となっています。

もう少しこの部分は狭くしてスリム化、もしくは表示領域の拡大をしてほしかったところです。3万円台のスマホでこのベゼル幅は広すぎます。

 

もう一つは軽すぎて何か高性能なスマホを扱っている感じがしない点です。

軽いのはメリットではあると思うのですが、軽すぎていて質感なりが安っぽいものに感じてしまう状態に陥ります。

こんな感覚はもしかしたら自分だけかもしれませんが、ある程度の性能のあるスマホは大体相応の重厚さも備えているために、若干この機種の軽さというのはそうした質感の欠けるものになっています。

この2点が実際に使っていて気になる点、不満点になるでしょうか。

 

日本向けは9月28日発表

ZenFone 3は価格帯を考えれば文句のつけようがない性能・スペックを有したスマホです。日本版の価格次第では多少更に求めたいところも増えてくるでしょうが、海外モデルの安い価格なら性能もそしてデザインも含めてコストパフォーマンスの良いスマホです。

日本向けは9月28日に発表されることでしょう。DSDS機能とau Bandの技適、そして価格が注目でしょうか。それらの内容によってはSIMフリースマホ市場でまた旋風を巻き起こすかもしれません。

ZenFone 2シリーズ全般で感じたその安っぽさ、野暮ったさというのも今モデルでは解消されているので、長く使うSIMフリースマホとして良い買い物になるでしょう。

防水・おサイフケータイがないことぐらいしか弱点は無いので、これまでSIMフリースマホを使ってきたユーザーにはとっつきやすい上にコスパも良いので、結構強くオススメしたいスマホです。

なお現在はetorenやエクスパンシスでいよいよ3万円を割った価格が付いてきているので、国内版の価格によってはそちらを購入したほうが安くつくことになりそうです。

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