デュアルSIM/デュアルスタンバイスマホを試す SIMフリーXperia X Performance f8132

Xperiaxp

ついにデュアルスタンバイのスマートフォンが出てきました。

 

現在発売されている一部のスマートフォンにおいては、1つのスマートフォンで2枚のSIMカードを収納することができるモデルが発売されています。

このモデルは通称「デュアルSIM」端末として言われており、複数の契約を持つガジェット好きのユーザーなんかには選ばれていました。また最近の日本発売SIMフリースマホには、標準でデュアルSIMを備えている端末も珍しくなくなり、特に狙ったわけでもなくデュアルSIMスマホを持っているという場合もあります。

このデュアルSIM端末について興味がある人は、2枚のSIMカードを使えるということで、片方を通話専用のキャリア契約SIM、片方をデータ専用の格安SIMという組み合わせにして、通話定額プランで通話料を安くしつつ、いつでも解約しやすいデータ専用プランの格安SIMでパケット代も節約するような運用を考えると思います。

 

ですが現状、2016年前半までに日本国内で発売されているデュアルSIM端末は、2枚のSIMカードを端末内で収納出来るものの、それを同時に待ち受けすることはできません。

どういうことかというと、格安SIMでネットをしながらその間に音声回線のほうの電話番号に着信が入った場合、その電話を出ることも出来なければ着信があったという確認もできません。ネットを使っている場合は、ネットが使えるSIMのほうが優先されてしまい通話用のSIMカードは待ち受け状態(スタンバイ状態)にはなりません。

(正確には日本国内で一般的な3G通話のスタンバイができず、2Gならばスタンバイ可能なものがあります。ただしそれは日本国内で使う上では全く役に立ちませんので、便宜上使えないものとして分けています)

このため2016年前半までに国内で販売されているデュアルSIM端末は、2つのSIMを入れることは可能ではあるものの、それぞれのSIMを同時に使うことは出来ず、片方のSIMを使っている間はもう片方は完全に沈黙している状態になります。

このタイプの端末はデュアルSIM/2G(シングル)スタンバイという風に分類され、2枚のSIMを入れられるものの実情はSIM1枚を切り替えて使う方式になっており、SIMの入れ替えの手間がないだけの利便性しかありません。

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海外ではデュアルSIM/デュアルスタンバイ対応機が続々登場中

このデュアルSIM/2GスタンバイのデュアルSIM端末の状態は海外でも同様で、3G通話に対応した同時待ち受けが可能なスマートフォンの登場が待たれていたわけですが、ようやく2016年5月ごろより同時に複数のSIMカードを利用できるデュアルSIM/デュアルスタンバイの端末が出てきました。

このデュアルSIM/デュアルスタンバイが可能になった理由はCPUがデュアルSIM/3Gデュアルスタンバイに対応したからです。2016年7月現在、クアルコムのSnapdragon 820を搭載した機種はデュアルSIM/3GデュアルスタンバイにCPU側のモデムで対応していることによって、異なるSIMの同時待ち受けが可能になっています。

現在市場にあるデュアルSIM対応のSnapdragon 820のスマートフォンは、大抵の場合デュアルスタンバイにも対応していると見ていいでしょう(実際に運用する場合は要確認ですが)。

日本においてはまだこのデュアルスタンバイ機種は販売されていませんが、海外モデルのものを輸入して実際に運用している人は少ないながらも出て来ている状態です。

今回はそんなデュアルSIM/デュアルスタンバイスマホについて、実際の運用においてどういったことができるかを実際の端末を用いて確認してみたいと思います。

 

Xperia X Performance F8132はデュアルスタンバイに対応

デュアルスタンバイ対応のデュアルSIMスマホは海外で発売されているものしか今のところないですから、海外のスマホ販売ショップから輸入するといいでしょう。

今回話題に出すのはXperia X PerformanceのデュアルSIMモデル、型番で言うとF8132です。輸入に使えるショップにはエクスパンシスがあります。

エクスパンシス:Xperia X Performance F8132

エクスパンシスはイギリスの企業で、日本へは香港の代理店・倉庫から発送されます。

Fedexやヤマト運輸が利用出来、在庫があれば2,3日で手元へ届きます。クレジットカードの利用が嫌な場合は代引きでも対応してくれるため、購入はしやすいかと思います。

Xperia X Performanceももうしばらくすれば6万円台になりそうなぐらいにSIMフリー版は安いので、これからデュアルスタンバイ端末を購入する人にも手を出しやすいかと思います。

 

デュアルスタンバイの機能はどんなものか

それでは実際にデュアルスタンバイスマホに2つのSIMカードを入れた場合にどんな挙動をするのかを確認してみましょう。

入れてあるSIMカードは音声+データのいわゆる「普通」の回線と、データ通信のみが出来る格安SIMのデータプランという組み合わせとなっています。

デュアルSIMスマホの設定画面にはどういった表記になるかはメーカーによって異なるものの「デュアルSIM」という項目があり、その中にはそれぞれのSIMの電話番号はもちろん通話とデータどちらを優先にするかの設定が可能となっています。

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シングルスタンバイのデュアルSIMでは、通話とデータが同じSIMカード内でしか使えず両立できなかったわけですが、デュアルスタンバイならもちろん異なるSIMカード同士で通話とデータ通信を分けることが可能となっています。

実際に通話を今回SoftBank、通信をdocomo系MVNOのDTI SIMにしてXperia X Performanceのデュアルスタンバイの挙動を見ることが出来ましたのでそちらの報告をしたいと思います。

わかりやすく連続通信するアプリとしてyoutubeを見ている状態のところに着信をさせてあります。

着信が入るとこのようにyoutube自体は止まってしまうものの、元々データSIM側で通信していたにも関わらず、通話側の音声SIMでも待ち受けが機能していることがわかります。

Screenshot_20160706-161050

データSIMの通信を利用しながらも別のSIMの着信が出来るのは、多くのユーザーが求めながらも今までのシングルスタンバイスマホでは出来なかったものですから、ようやくこれで待ち望んでいた機能が使えるということになります。

 

なおこの挙動についての補足として、片方が4G LTE通信でスタンバイしている場合、もう一つの通話回線は3Gでの待ち受けとなるようです。もしかしたらSIMの組み合わせによっては4G通信とVoLTEの通話待ち受けという高品質なデータ通信と音声通話の両立ができるかもしれませんが、現状では確認されていません。

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3G+4Gの待ち受けでも現在は何も問題がないため、特に心配するような点ではありませんし、便利に使えることは間違いないでしょう。

 

データ通信のSIM切り替えには最大1分の切り替え時間が必要です。またデュアルUSIMアクセスという機能も用意されており、こちらでは電話の転送をSIMカード間で行ってくれるようです。ただこちらについては後日より詳しい機能の内容が判明すれば追記したいと思います。

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国内では技適の問題が

今回Xperia X Performanceでのデュアルスタンバイの確認をさせてもらいましたが、このデュアルスタンバイが可能なスマホを個人で運用するには技適の問題がクリアされていない、という障害があります。

これまで海外で販売されているXperiaでも、日本向けの技適を取得することで国内利用も問題なく出来ていたのですが、デュアルスタンバイに対応している新作のXperia Xシリーズはどれも技適が取得されていません。

シングルSIMのXperia Xシリーズでは技適が取得されたものもあるのですが、デュアルスタンバイ対応のモデルはどれも技摘を取っていません。

 

このために個人で日本国内ではデュアルスタンバイスマホを使ってはいけない状態です。普通に海外から購入して使っている人もいますが、完全に自己責任となるために、その人が大丈夫だったからといって自分も使って問題ない、ということにはならないので注意してください。

まあ技適が通ってなくても見逃されることが多々あるモバイル業界なので、そんなこと気にしない人が多いと思いますが、立場ある人なら問題になりかねないのでよくよく注意していただければと思います。

追記:国内では初となるデュアルスタンバイモデルとしてMoto G4 Plusが2016年7月下旬発売予定

この記事の執筆後、国内でもいよいよデュアルスタンバイスマホの広がりが加速しそうな動きを見せています。当初はZenFone 3がデュアルスタンバイスマホとして日本初の発表、発売になると思いましたが、それよりも先んじてMotoloraの「Moto G4 Plus」というハイエンドモデルがデュアルスタンバイスマホとして登場するようです。

「Moto G4 Plus」は今回説明したデュアルスタンバイが可能な上に技適も取得しているため、日本国内で正式に利用可能なモデルとなっています。

更に最上位モデルである3GB/32GBモデルも35,800円と言う安さになっており、コストパフォーマンスも非常に優秀となっています。国内で購入するならこのモデルがまずは選択肢の一つとして追加されるでしょう。

今後もこのタイプの仕様を持ったスマホは出てくるでしょうし、新たな使い方も構築されているので、より便利な使い方が出来るスマートフォンとして1台は用意しておきたいところです。

楽天モバイルで電話かけ放題オプションを契約するならデュアルスタンバイスマホとセットで選ぶべき

2016.07.15

 

障害はあるものの便利な使い方ができる環境はすぐそこに

技適の問題で日本国内で使うにはまだまだ乗り越えなければいけない問題はあるものの、技適を取得したデュアルスタンバイスマホというのが日本国内で登場するのは時間の問題になるでしょう。そうすれば格安SIMと絡めて多様な運用をすることができるはずです。

特にこれまで2台持ちをしていた人なんかは、このデュアルスタンバイスマホの登場で2台持ちの契約と料金そのままで1台持ちの運用に切り替えることができるようになるでしょう。

今だとSoftBankのガラケーのりかえ割の、159円または819円で通話し放題の通話用回線があるので、通話はこの契約にしてデータ通信は格安SIM(MVNO)という形にすれば、格安SIM側の料金によってはこのセットでも月額1000円以下というのが実現可能になってきます。高くても2000円以下で通話し放題で大容量の通信量でネットが可能な環境を、スマホ1台でこなすことが可能になってきます。

おとくケータイ.netで一括0円も 2台持ちのカケホーダイ/通話定額回線として「ガラケーのりかえ割」がオススメ

2016.04.09

他にも1980円で通話定額プランが運用可能なY!mobileをスマホプランSで契約し、足らない分のデータ通信量を格安SIMで賄うというのもいいでしょう。高品質なY!mobileのデータ回線は本当に速度が必要な時に使うようにして、普段はMVNOの通信でデータ容量を節約するという使い方をしてみてはどうでしょうか。こちらも通話定額で通話料の出費が非常に少なくなるため、非常に便利な使い方の一つです。

 

このように使い方を色々考えているだけでもいくつものお得で便利な運用の案が湧いてきますし、デュアルスタンバイスマホが正式に国内で販売されるようになれば、格安SIM界隈も更に盛り上がることは間違いないでしょう。

 

もしも海外SIMフリースマホを購入する場合、実際にデュアルスタンバイに対応しているのか、また技適の問題をクリアしているのかということを詳しく確認してからにしましょう。

11 件のコメント

  • はじめまして。
    とてもわかりやすくデュアルスタンバイについて説明されており感動しました!

    技適マークがないとキャリアでの持ち込み機種変更のときに引っかかると思うのですが
    どのようにして
    キャリアと契約+格安SIM
    を実現させたのでしょうか。

    また、キャリアメールは使えますか?

    質問ばかりで申し訳ございません。
    たくさんの記事を読んだ中で一番わかり易かったので
    ここで質問させていただきました。

    • また、質問をさせていただきます。

      smsはXperiaのほうで受信できますでしょうか?
      できなければデータ通信側でsmsオプションをつけようと考えてます。

      • ちょっと質問の意味を把握できていませんが
        SMS自体は普通に受信はできますよ。
        ただSoftBankのようにSMSなどに自社製品以外の端末では受信できない等の回線側の設定があれば別ですが。

    • 過去にiPhoneで契約したSIMを利用しているので、持ち込み機種変更ではありません。
      もしも購入を伴わないキャリア契約をしたい場合には技適端末を持ち込んでの契約が各キャリアにて必要になります。

      キャリアメールは少なくともSoftBankは使えませんでした。

  • はじめまして
    興味深い内容でした。
    少し質問させて下さい。

    moto G4 plusなどの端末を使うと
    mvnoの通話+データsimとmvnoのデータ専用simが同時待ち受け出来ると
    言う認識でよろしいでしょうか?
    お手数ですがご教授の程お願い致します。

    • どこまでを同時待ち受けと捉えているのかわからないので何とも言えませんが、基本その運用も可能です。

  • xperia x performance F8132 で、i-mode ガラケーの 2in1 の A と B 両方を docomo Xi sim を2つに分けて使い出しました。

    dualsim にして、受信メールは両方ともほぼ同時に受信するのに、送信はlte 設定のAのメアドの sim からしか出来ません。
     
    B のメアドの sim の3Gからも送信できるやり方を教えて下さい。

    宜しくお願いします。

      • 自己解決して、dual sim dual standby でメールも同時待受電話も同時待受で、i-mode 2in1 とほぼ同様に使えて便利に成りました。

        一部、F-8132 非対応の日本のアプリがエラーになるだけで、大変便利に成りました。

        i-mode カラゲー新規生産中止と販売の年内終了前に対応出来て良かったです。

        御報告まで

  • はじめまして、K2と申します。
    F8132購入に際し参考にさせてもらいました。

    実際に端末を購入したのですが、
    SIMは認識しているようなのですが
    アンテナが立たない症状が発生しています。

    具体的にはSIMはドコモのFOMA(3G)で通話のみの契約です。
    カケホーダイではありません。
    spモードは解約しています。

    SIMは今のところこれ一枚だけ挿入しています。

    ネットで調べてみたもののアンテナが立たない原因がわかりません。

    なにかアドバイスを頂ければ幸いです。
    よろしくお願いいたします。

    • 3G専用のSIMカードなのでその辺が影響してますかね。通話ができるようならアンテナが立たないのは相性なりの仕様の可能性も高く、解決方法は思いつかないのですが、
      もしも通話も出来ないようならばデータと切り離した3GオンリーでSIMスロットを認識させることで解決できるでしょうか。
      ちょっと試してないので解決方法足るのかは微妙ですが。

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